友だちやお世話になっている人が出産したときはお祝いとして出産祝いを渡すのが一般的です。気持ちを込めて、これからの赤ちゃんとの生活に使えるアイテムを贈りたいですよね。
しかし、私自身も出産祝いについては実際に周りの友だちが出産ラッシュに差し掛かってから詳しいマナーを知りました。
はじめて周りの友人が出産したときは、「お祝いにどんなアイテムがふさわしい?」「ギフトの相場はどれくらいなの?」「赤ちゃんのサイズって……?」「いつごろ渡したらいいの」などなど、とわからないことばかり。
そこで本記事では、私も知ってよかった出産祝いの基本的なマナーとおすすめのギフトを紹介します。
出産祝いとは
周囲の大切な人が出産したら、日本では出産祝いを贈るのが一般的です。おめでとうの気持ちを込めて、祝福した側もされた側も笑顔になるようなギフトを贈ります。
そんな、幸せいっぱいの出産祝いには、いくつかのマナーが存在します。マナーを押さえたうえで、大切な人へお祝いの気持ちをたっぷり込めて贈ることをおすすめします。
出産祝いの基本的なマナー
まずは、出産祝いの基本的なマナーについてお伝えします。相手に失礼のないように、マナーを踏まえたうえでギフト選びをするようにしましょう。
いつまでに贈るのがベスト?
まずは時期について。
出産祝いを贈るタイミングは、生後7日から生後1ヶ月の間といわれています。生後7日目には命名書を飾ってお祝いする「お七夜(おしちや)」があり、生後1ヶ月後に神様に対して赤ちゃんの誕生報告と健康を祈願する「お宮参り」があります。出産祝いは、その間の期間に贈るのが基本です。
ただし、出産後1週間はお母さんと赤ちゃんが入院しているケースが多いため、退院後少し落ち着いてから出産祝いを渡しにいくのがベスト。
連絡をとって様子を伺いつつ、生後2週間から3週間後あたりに持っていけるとちょうどいいでしょう。人によって状況が異なるので、母子の健康状態と忙しさは事前に確認しておくことをおすすめします。
出産祝いを贈るときは直接渡せるのが一番ですが、お母さんが体調を崩していたり、赤ちゃんの調子がよくなかったりする場合があるので、必ず事前に連絡して確認します。当日もしっかり連絡をとってから伺うようにしましょう。
また、直接伺う際はあまり長居をしないように気をつけ、家についたらすぐに手を洗わせてもらいましょう。母子ともに身体を休ませるべき時期ですから、相手の負担にならないように贈るのが一番です。
もし相手の体調または自分の体調が優れない場合は、郵送という方法をとるのもおすすめです。郵送する場合は、相手の予定を伺ったうえで到着日時を設定し、お知らせするのを忘れないようにしましょう!
出産祝いは友だちだけ?誰に送ればいいの?
出産祝いはどの範囲の相手まで贈るのがいいのでしょうか。また贈る必要があるのでしょうか。
基本的には、お世話になっている大切な人が出産したら贈ると考えていいでしょう。親族や友人だけではなく、職場の上司や同僚、付き合いのある知人も範囲に入ります。
明確に「ここまで」という決まりがあるわけではないので、自分の判断で決めてOKです。普段から顔を合わせる間柄であれば贈った方がいいでしょう。
相場金額はどれくらい?
続いては、相場の金額についてです。
贈る出産祝いの金額は、相手との関係性によって異なります。
- 兄弟や姉妹に贈る場合:1万円から5万円
- 親族に贈る場合:1万円から3万円
- 友人に贈る場合:3,000円から1万円
- 知人に贈る場合:3,000円から5,000円
- 会社の上司に贈る場合:5,000円から1万円
- 会社の同僚・部下に贈る場合:1,000円から5,000円
関係性に応じてギフトの金額を決めるようにしましょう。友人同士でお金を出し合うことで少し高価なプレゼントでも贈れるでしょう。
熨斗は必要?
出産祝いの熨斗は、つけることが基本とされています。マナーであることがひとつですが、熨斗をつけることで、相手が誰からお祝いをもらったかを管理しやすいという点から見てもおすすめです。
出産祝いの場合は、蝶結び(花結び)の水引の付いた熨斗を選ぶのがマナーです。出産は何度あってもうれしいことなので、結び切りは選ばないようにしましょう。
ただし、リボンラッピングがされているプレゼントの場合は、熨斗はつけません。両方つけるのはマナー違反なので、どちらかひとつを選びます。
また友達などカジュアルな間柄の場合は熨斗がなくても不適切と捉えられることは基本的にないため、安心して好きなラッピングを選びましょう。
お金はNG?贈ってはいけない品物はある?
せっかくお祝いの気持ちをギフトに込めているのに、贈ったものが失礼にあたるものだったということは避けたいですよね。ギフトとして避けたいアイテムも併せてご紹介します。
日本茶
日本茶は、香典返しなどの弔事を連想させるため出産祝いには適していません。
刃物類
刃物類も「縁を切る」ことを想像させてしまうので避けましょう。
ハンカチ
ハンカチは、別れや涙といった悲しい情景を想像させてしまうものなので避けた方がベター。ただし、赤ちゃんのためのガーゼやタオル類は出産祝いとして贈ってもOKです。
現金
現金は、仲のいい友人や親しい人であれば大丈夫。折り目のない新札で用意することさえ守れば、渡して好きなように使ってもらえるのでお祝いとして問題はありません。
出産祝いのギフトを選ぶときのポイント
続いて、私なりのギフトを選ぶポイントをお伝えします!
まずはやはり、贈る相手の雰囲気を考えること。お世話になっているということは、普段使っているアイテムや好きなテイストを把握できているはずですよね。それを考慮して選ぶことで、相手により喜んでもらえる出産祝いを贈れるでしょう!
そして、自分がもらってうれしいと思えるアイテムを選ぶことも大切。私はまだ子どもがいないので想像でしかありませんが、「将来こんなアイテムをもらったら助かるだろうな」ということを考えながら選んでいます。
迷ってしまう場合は、百貨店のギフトセットを活用するのもひとつの手です。ベビーアイテム売り場の販売員さんはプロなので、「予算はこれくらいで、赤ちゃんの性別は男の子なんですけど……」と相談すると、ぴったりのギフトをチョイスしてくれますよ!
実際にもらってうれしかった、出産祝いにおすすめのアイテム7選
最後に、出産祝いにおすすめのアイテムをピックアップして紹介します。最近周りで友人や知り合いに子どもが生まれる機会が多かったので、実際にうれしかったものをリサーチしてみました。
1. ベビー服
うれしいの声が多かったのはベビー服です。
「すぐにサイズアウトしてしまうから」とあまりお金をかけない人が意外と多いため、自分ではあまり買わないベビー服をもらうのがうれしかったとのこと。少し高価なブランドの洋服を贈ってあげると喜んでもらえるでしょう。

出産前は最低限しかベビー服を揃えず、生まれてから買う予定だったので、かわいいベビー服は重宝しました!大きめのサイズのものでも、すぐに着れるようになったので問題なかったです
2. スタイやタオル
何個持っていても使えるスタイやタオルも喜ばれる定番ギフトです。赤ちゃんの性別に合わせて色合いを選ぶとよりいいでしょう。

スタイは使うか生まれてみないとわからない、と友達から聞いていたので購入したのは1枚だけ。結果的にプレゼントでもらったものをメインに使っています
3. ベビーブランケットやバスローブ
ベビーブランケットやバスローブも、ギフトでもらってとても使えてうれしかったという声が多いものです。赤ちゃんに使えるアイテムであれば喜ばれること間違いなし。

事前に用意したのにどんどん買い足したものの1つがベビーブランケット。一度に何枚も使うので、たくさん持っていても全く困りません
4. おむつケーキ
消耗品であるおむつは、いくつあってもうれしいもの。おむつケーキはかわいらしいラッピングが施されているので、ギフトとして最適です。見た目も華やかなので、もらってうれしい気持ちになるとのこと。スタイやタオルと合わせて贈るのもおすすめです。

実際、おむつやおしりふきなどの消耗品はかなり助かりました。また、少し大きめのサイズのおむつは、サイズチェンジの時のお試しに使えたのでよかったです
5. ぬいぐるみ
ぬいぐるみは赤ちゃんやお母さんの好みによってむずかしいところではありますが、かわいらしいフォルムのぬいぐるみはもらってうれしかったという声が多くあります。
ただし、月齢が小さい赤ちゃんは何でも口に入れてしまうため、細かい飾りが付いているぬいぐるみは避けた方がいいでしょう。

実家の両親からぬいぐるみをもらったのですが、思い出になるように事前にこんなものが欲しいとオーダーして買ってもらいました!
6. 絵本
赤ちゃんの成長に必須な絵本。絵本を出産祝いにリクエストするお母さんもいるくらいなのです。人気の絵本をセットにしたギフトも用意されているので、プレゼントとして適しています。
ただし、すでに絵本を買っている人もいるので、お母さんのリクエストも聞きつつ選ぶことをおすすめします。

まだいいかな、と思って意外と買わずにいる絵本は、プレゼントしてもらえると助かります。毎回同じのを読むのも飽きてしまうので、プレゼントしてもらったものでバリエーションが増えています
7. テーブルウェアセット
離乳食がはじまると必要になる赤ちゃんのテーブルウェアセット。出産祝いでもらってすぐは使えなかったけれど、離乳食がはじまってから大活躍してうれしいという声が多くあります。

子供が生まれてからすぐは、どのメーカーがいいかなど全くわからないので、おすすめのお食事エプロンなどは、先輩ママさんからギフトしてもらって助かりました!
出産祝いのギフトはおしゃれで人気なだけではなく喜んでもらえるものを選ぼう
出産祝いは、無事に出産を終えられたことや新しい家族が増えたことへのお祝いの気持ちを表すギフトです。じっくり選んで喜んでもらえるアイテムを贈りましょう。
相手のことを考えることで、喜んでもらえるアイテムが自ずと浮かんでくるはず。喜んでいる顔を想像しながらぜひ選んでみてくださいね。