結婚を見据えて同棲をはじめようと考えているカップルは多いはず。そこで気になるのが、同棲における金銭面について。生活費はどうやって負担し合うのがベストなのか、同棲初心者にはむずかしいことがたくさんありますよね。
そこで今回は、同棲の生活費について、実際の内訳とあわせてご紹介していきます!
■生活費ってどうするのがベストなの?
生活費はどのように負担し合うのがベストなのでしょうか。今回は、周りの同棲カップルにリサーチした結果から、3つの方法をご紹介します。
▼ふたりで公平に折半する
まずは、ふたりで公平に折半する方法です。財布を一緒にするか別々にするかはカップルによって異なりますが、月にかかる家賃・食費・水道光熱費・交際費・日用品代・ネット代を全て同じ額だけ負担する方法といえます。
今回話を聞いたのは、彼氏(29歳・会社員)と彼女(24歳・会社員)のカップル。
ふたりの手取りは合わせて40万円。同棲している部屋の家賃は12万円、食費が4万円、水道光熱費が3万円、日用品など生活費が1万円、ネット代が5,000円かかっていると言います。
ただし、全て折半して負担することはむずかしいので、家賃と水道光熱費、ネット代はふたりで作った口座から引き落とされるように設定し、お互いに給与が入ったら共有口座に振り込む形式をとっているとのこと。
その他の食費や日用品は、購入するときにどちらかが負担し、あとから清算する方法を採用しているのだそうです。それ以外に、交通費やそれぞれの交際費は自分たちで管理しているほか、お互いに3〜5万円ずつ毎月貯金に回していると話してくれました。
▼お互いの収入に応じて負担の割合を決める
続いては、お互いの収入に応じて負担の割合を決める方法です。
話を聞いたのは、彼氏(32歳・会社員)と彼女(25歳・会社員)のカップル。
ふたりの手取りは合わせて50万円ですが、彼氏が33万円、彼女が17万円という割合。そのため、彼氏と彼女で7:3の割合で負担しているそうです。
生活にかかるお金は、家賃が13万円、食費が5万円、水道光熱費が3万円、日用品など生活費が1万円、ネット代が5,000円とのこと。7:3の割合で計算しているため、家賃は9万1,000円を彼氏が負担。食費は一緒にいるときは彼氏が支払い、それ以外は彼女が負担しているのだそうです。
▼支出内容によって負担する人を決める
最後が、支出内容によって負担する人を決める方法。
話を聞いたのは、彼氏(35歳・会社員)と彼女(27歳・フリーランス)のカップルです。
ふたりの手取りは合わせておよそ60万円。ただし彼女の月収はフリーランスのため変動があるため、月によってそれぞれの負担額については柔軟に対応しているのだそうです。
生活にかかるお金は、家賃が15万円、食費が5万円、水道光熱費が3万円、日用品など生活費が2万円、ネット代が7,000円とのこと。
家賃は折半。水道光熱費とネット代は彼氏名義のカードで引き落としていると言います。食費は買った方が負担。日用品は彼女が買い出しを担当しているので彼女が負担しており、支出内容によって負担する人を変えているそう。
払う人が決まっているとあとからの清算がほとんどないので楽になるでしょう。
■同棲すると決めたときに話し合いたいこと
「同棲をしよう」とパートナーと決めたとき、きっとワクワクの気持ちでいっぱいになっているはず。気持ちがフワフワしてしまいがちですが、同棲をするうえでは生活費や決まりごとのルールはあとで不満が出てしまわないためにも大切なポイント。
直前になってから「どうしたらいいの?」「誰の負担なの?」と生活費や費用の面でも悩まないように事前に話し合いをしましょう。
▼どちらかの家に住む or 新たに物件探しをする?
まずは、物件について。一緒に住む物件について話し合う必要があります。家賃は毎月発生する2人の大きな支出になるため、事前に2人に合った物件を選びましょう。
同棲前のカップルには3つのパターンがあります。ひとつ目は、お互いにひとり暮らしをしているパターン。ふたつ目は、どちらかがひとり暮らしをしており、どちらかが実家暮らしをしているパターン。3つ目が、お互いに実家に住んでいるパターン。
稀にシェアハウスをしている人もいますが、大きく分けるとこちらの3種類です。
ひとつ目のパターンの場合、どちらかが家を引き払い、元々相手がひとり暮らしをしている部屋に引っ越すことが可能です。ふたりで住んでも問題ない物件の場合は、ひとり分の引っ越しや手続きの手間が省けるのでかなり楽です。
ふたつ目のパターンでも、実家暮らしの方が相手の部屋へ引っ越すことが可能。
ただし、ひとつ目・ふたつ目のパターンでも、ふたり暮らしには適していない物件の場合は、新たに部屋探しをする必要があるでしょう。部屋の規定で同居が不可能だったり、ふたり暮らしはむずかしい間取りだったりとさまざまな理由があります。どちらを選ぶかをまずは検討することをおすすめします。
3つ目のパターンは、新しく同棲するための部屋探しがマストです。
▼いつから同棲をはじめる?
続いて考えたいのが、いつから同棲をはじめるかについて。
同棲をはじめるためには、物件決めや引っ越し、手続きなどさまざまな工程が必要です。残念ながら「明日から同棲をはじめます!」と言ってできることではありません。
同棲資金を貯金や生活費を想定したお金面の計画を練っておく必要があります。物件探しをするのと同時期に、同棲をスタートする日程を話し合いましょう。
物件を決めるためには、同棲をはじめる時期を明確にしておかなくてはいけません。なぜなら、不動産会社は前の住人が退去してから少しでも早く入居してくれる人を探しているから。ステキだなと思う物件に出会っても、入居のタイミングが合わずに断られてしまうことがあるのが事実です。
また、同棲開始時期が未定だと、なかなか物件を紹介しにくい……と不動産会社に感じられてしまうでしょう。
▼どんな割合で生活費を負担しあう?
一緒に生活するうえで避けては通れないのがお金のこと。生活費の負担割合を先に決めておかなくては、後々トラブルに発展してしまう可能性があります。
先ほど紹介した例を元に、お互いに納得できる負担額になるように話し合いましょう。
■よりステキな暮らしのために同棲前に決めておくといいこと
最後に、よりステキな同棲生活を送るために、決めておくといいことをご紹介します。
▼同棲のゴール
同棲をはじめるということは、その先まで見据えているカップルが多いのではないでしょうか。生活費を節約したい、結婚資金を貯めたいなど、同棲のゴールは決めておいた方がベター。
ゴールがないとズルズルと同棲生活を続けてしまいかねないので、「◎月までに結婚資金を〇〇円貯める」という明確な目標を掲げた方がいいかもしれませんね。
▼お互い守れる程度のルール
同棲は他人同士が一緒に住むこと。価値観の違いが明確になるきっかけになります。いくら好きな相手でも他人は他人。育ってきた環境が違えば、生活のルールも違います。そのため、一緒に住み始めてから掃除や洗濯のルールで喧嘩が増えた、というカップルがいることも事実です。
より円満に暮らすためにも、同棲をする際にルールを設定しておくことをおすすめします。掃除や洗濯については、こだわりの強い方が担当すると喧嘩が減るでしょう。
ただし、ルールは守れる程度のものがベスト。守れないような約束をすると「どうしてできないの?」がきっかけで喧嘩に発展してしまいます。ほどよい緩さの決まりを作っておくことをおすすめします。
■まとめ
好きな人と一緒に暮らせる同棲生活。終電を気にしたり、デートの場所に悩んだりという心配ごとがなくなり、1日中一緒にいられるしあわせな時間を手に入れられます。
とはいえ、同棲をはじめるにあたっては決めることがたくさん。心地いい生活を営むためにも、生活費のことは事前にしっかり話し合っておきましょう。