かっこいい響きの「クリエイター」。クリエイターと聞くと、おしゃれで個性的な職種をイメージする方が多いのではないでしょうか。とはいえ、クリエイターについて詳しく知っている方は少ないはず。
今回は、「クリエイターになりたい!」「かっこいい!」と思っている方に向けて、未経験からでも挑戦できるクリエイターの仕事と、適性がある人の特徴をまとめてご紹介します。
そもそもクリエイターってどんな仕事?
では、そもそもクリエイターとはどのような仕事を指しているのでしょうか。
クリエイターの定義
クリエイターとは、自分の持っているスキルを形にする「創造者」です。創造することを仕事にしている人のことを指しています。とはいえ、その種類はさまざまで、クリエイターには大きく分けて2つの定義があるといわれています。
自分で手を動かすクリエイターと、統括して進めるプロデューサー。どちらも広い意味でクリエイターといえるのが特徴です。
それぞれ仕事内容が異なるので、自分はどちらに進みたいのかよく考えてみることをおすすめします。
クリエイターの働き方
クリエイターの働き方は、種類によってさまざま。自由にフリーランスとして作品を作るクリエイターもいれば、企業に所属しプロデューサーとしての立ち位置で作品作りをするクリエイターもいます。
そのため、クリエイター=自由というわけではなく、きっちり会社員として働くクリエイターもたくさんいるのです。
クリエイターの年収はどれくらい?
クリエイターの年収は、職種によって異なります。勤務している企業の規模や関わっているプロジェクトの大きさなどによっても左右されます。
一般的なクリエイターの場合は、年収300万円から600万円程度だといえるでしょう。トップクリエイターになると、1000万円以上の収入が見込めます。
Web系クリエイターの主な4つの職種
「クリエイター」と一口に言っても、幅広い職種が存在します。マスコミ系クリエイターもいれば、エンターテインメント系クリエイターもいます。
その他にも、建築・工業系に関わるクリエイターや、服飾・インテリア系に関わるクリエイターなどさまざま。芸術家や伝統工芸家、各分野の職人もクリエイターといえます。
最近はWeb分野が発展していることもあり、Web系のクリエイターが増えてきています。そこで今回は、Web系のクリエイターについて詳しくご紹介します。
1.Webデザイナー
Webデザイナーもクリエイターの中のひとつ。Webページやサービスを作るうえでのデザイン制作を担当するのがWebデザイナーです。Webサイトやアプリを制作する際のデザイン面を担当し、レイアウト作りからコーディングまでを行なうことが一般的です。
2.ライター
ライターは、Webサービス内を充実させるために、コラムを書いたり取材を行なって記事を書いたりすることが仕事。得意な分野を極めるライターもいれば、幅広いジャンルを執筆するライターもいます。
また、ライターにも種類があり、検索エンジンで上位に表示される記事を書くSEOライターや取材記事を執筆する取材ライター、エッセイやコラムを執筆するコラムライターなどさまざまです。
他にも、WebドラマやYouTube動画、ゲームなどのシナリオを書くシナリオライターや、広告の文案を作成するコピーライターもいます。
自分が目指したい仕事内容がどのライターに当てはまるかも考えてみるといいでしょう。
3.映像クリエイター
映像を制作する人のことは「映像クリエイター」といいます。YouTubeなどの台頭によって映像制作ができる人の需要が高まっており、映像クリエイターとして活躍している人が増えてきています。
4.ゲームクリエイター
ゲームソフトやゲームアプリの制作や開発に携わっている人のことを「ゲームクリエイター」と呼びます。
ゲームクリエイターの中にも、プランナーやディレクター、プロデューサーのような企画職として働く人もいれば、グラフィックデザイナー、プログラマー、シナリオライター、サウンドクリエイターのような専門スキルを持つクリエイターもいることが特徴です。
クリエイターの適性がある人の8つの特徴
では、どのような人がクリエイターに向いているのでしょうか。適性がある人の特徴をまとめて見ていきましょう。
特徴1.手を動かすことが好き
まずは手を動かすことが好きであること。全体を統括するプロデューサーのような立場はまた違いますが、クリエイターは基本的に自分の手を動かして作業をする仕事が一般的です。
コツコツと作業をしたり、地道な作業が得意な人は、クリエイター向きだといえるでしょう。
特徴2.センスがある
クリエイターは、クリエイティブな分野において自分のスキルを活かして「創造すること」が主な仕事です。創作物にはセンスが問われます。そのため、センスがあるかどうかも、クリエイターとして大切な要素であるといえるでしょう。
特徴3.個性がある
個性を大切にしながら仕事ができるのもクリエイターの特徴のひとつ。自分の感性やセンスを仕事に活かしていく必要があるので、個性があることも適性があるかどうかを判断する基準です。
特徴4.自分の発想を他人に伝えられる
クリエイターは、自分のスキルや発想を上手に形にしていく必要があります。自分の発想を他人に伝えることが得意な人は、クリエイターとしてうまくやっていけるでしょう。
特徴5.辛抱強い
何かを生み出すことは簡単ではありません。壁にぶつかったりうまく成果を出せなかったりと、悩む時間がたくさん出てくることでしょう。クリエイターとして活躍するためには、地道にコツコツと作業を積み上げていく必要があります。辛抱強いかどうかも、クリエイターに向いているかの基準と考えていいでしょう。
特徴6.コミュニケーション能力が高い
モノづくりはひとりでできるものではありません。さまざまな専門スキルを持った人が分業をしてひとつの作品を作っていくのが一般的です。そのため、作り上げるには他の人と関わり合いながら、どんなゴールに向かって走っていくべきかを見極めなくてはいけません。
コミュニケーション能力の高さも、クリエイターとして活躍するうえで必要不可欠といえます。
特徴7.向上心を持っている
クリエイターとして活躍している人たちは、現状に満足せず、さらにいいものを生み出そうと努力を続けられる人ばかり。向上心を持ち続けられる人は、クリエイターとしての適性があるといえるでしょう。
特徴8.好奇心旺盛
何事にもチャレンジし、新しいことをどんどん取り入れることで、自分の作品に活かしていけます。そのため、好奇心旺盛である人は、クリエイターに向いているといえるのです。
未経験からクリエイターになるには?今日からしたい5つのこと
クリエイターというと、専門的な知識やスキルを持ち仕事をしているイメージが強いため、ハードルが高そうだと感じられがち。しかし、中には未経験からクリエイターの夢を叶えている人もいます。
では、クリエイターを目指すにはどんなことをするのがいいのでしょうか。最後に、未経験からクリエイターになりたいと考えている人におすすめの「すべきこと」をご紹介します。
1.専門知識をつける
クリエイターは、その分野において成果物を作り上げられるくらいの専門的な知識やスキルをつける必要があります。仕事として案件を受注できるように、専門知識をつけることは必須です。
専門学校へ通うもよし、独学で身につけるもよし。今の生活スタイルに合う形で習得しましょう。
2.資格を取得する
仕事をするうえで、クリエイターは特にどれくらいのスキルや知識を持っているのかという部分を見られます。それらを持っていることを証明する方法として、資格を取得するのもおすすめです。
仕事をするうえで自分のレベルを相手に提示できることはもちろん、資格の取得勉強を通してスキルアップを叶えられます。
3.アマチュアでも経験を積む
いきなりプロとして仕事を受注するのはハードルが高いこと。まずはアマチュアでもいいので経験を積むことから始めましょう。
経験を積むことで実績が増えます。実績が増えると関われる案件が増えていきます。まずは、今の仕事と並行してアマチュアとして経験を積むことをおすすめします。
私はライターを目指していた学生時代、アルバイトとして執筆案件を受けていました。そこでの実績があったからこそ、ライター職での入社が叶ったのだと思っています。
最近ではクラウドソーシングサービスが充実しているので、初心者でも挑戦できる案件が増えています。まずはそこから挑戦してみるのもひとつの手ですよ。
4.ポートフォリオを作成する
実績ができてきたら、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオはクリエイターにとっての名刺。「どのような案件に関わってきたのか」「どんなことができるのか」をクライアントに示すことが可能です。
5.SNSを活用する
最近はSNSから仕事に発展したというケースも多くあります。クリエイターは実績をSNSに掲載しやすく、SNSがポートフォリオとして営業をかけるときに役立ってくれるということもあるのです。
ホームページを運用すれば自分の世界観をより伝えるツールになりますし、TwitterやInstagramを活用すれば、自分の活動をより多くの人に伝えられたり、横の繋がりができやすくなったりします。
SNSを活用することも、クリエイターとして仕事をしていきたい人にはおすすめです。
クリエイターの仕事を目指すならコツコツ積み重ねることから始めよう
クリエイターは一見華やかな仕事のように見えますが、コツコツと努力を重ねていける人が成功できる職業です。もちろん、未経験からでも目指せます。
今日から始められることを取り入れながら、プロのクリエイターとして活躍できるように積み重ねていきましょう。