今宵も納期がわたしを追いかけてくる……。週一で夢の中でもタイピングをしてます、ism magazine編集長のかしみんです。
わたしは、ism magazine編集長以外にも、クライアントから依頼があった記事の作成や編集をしています。
クライアントのプロジェクトを進めるうえで「こんな記事書いてください」「納期は●日です」などの連絡をくれるのが、ディレクター。クライアントとクリエイターをつないでくれることは分かっているんですが……

いまいち何をやっているのか分からない……!
ということで、ismが運営するコワーキングスペース「ism campus」で行われたWebディレクター勉強会に参加してきました。「ディレクターの仕事内容」「必要なスキル」など耳寄りな情報が盛りだくさん。
学びが多かったので、ポイントをまとめてご紹介します!
こんな人はCheck!
- ディレクターって何してるのか、ぶっちゃけ分からないよう……
- ディレクターになったはいいものの、何すればいいの?
- これからディレクターとしてのキャリアをスタートさせたい!
ディレクターの仕事は「プロジェクトの目標達成」!
「ディレクター」をインターネット検索すると「監督」「指揮官」「責任者」といった単語が出てきます。
Webのディレクターに関していえば、目標達成に向かってプロジェクトを円滑に進めるため、指揮をとって調整する人のこと。
プロジェクト全体を把握しながら、適切な人・もの・ことを必要なときに過不足なく集め、同じ方向に向かわせるのがポイントです。
▲スライドより
そんなディレクターには、大きく分けて2つの仕事があります。
ひとつ目は、「どのような目的でやるのか」を作り、目的を達成するための具体的なプランやタスクに落とし込んでいく仕事。
(目標数字の決定、コンテンツ企画、チーム編成、スケジュール管理など)
ふたつ目は、クリエイターから上がってきた制作物を、目的達成に近づけていく仕事。
(クオリティチェック、コンテンツ配信、検証・改善など)
どれもプロジェクトを成功させるために欠かせませんが、特に重要なのが検証・改善です!納品して終わりだと、ただの連絡係になりかねません。結局プロジェクトが失敗して、信用を失う可能性も……。
「配信したうえでどんな効果があった?」「目標は達成された?」など、振り返って次につなげることこそ、ディレクターの大きな役割です。

ふむふむ。ディレクターって、連絡をくれるだけじゃなくて、プロジェクトを成功させるためにたくさん動いてくれてたんだ…!
【おまけ】とある動画コンテンツのディレクターの仕事の流れ
Webディレクターは、ある意味「なんでも屋さん」のような立ち位置。Webメディアや動画メディアなどのジャンルや、プロジェクトごとによっても、関わる範囲は変わってきます。
そこで、とある女性向け動画コンテンツのディレクターの仕事を載せておきます。
▲スライドより
ディレクターって実はオイシイ仕事!

ライターは記事ばかりを書いているけど、ディレクターはいろんな仕事があって大変そう。
と、勉強会に参加してみて感じていたわたし。自分の管理で精一杯なのに、何人ものスケジュールを管理して、企画や検証なども行うなんて。
しかし、実はディレクターは、プロジェクトの中でいちばんオイシイ仕事なんだとか。
様々な人や組織との繋がりができる・活かせる!
自分のニガテや未知をどんどん人に任せられる!
ディレクター視点と経験があれば、どんな役割になっても仕事のクオリティを高められる!
「専門分野」がなくても活躍できる!
▲スライドより
ひとつのプロジェクトでたくさんの人と関わり合うため、プロたちと濃い関わりができたり。ライターやカメラマン、映像クリエイターなど、プロの仕事を間近で見ることによって、新しい知識が増えたり。
もし将来ディレクター以外の仕事に就くときも、ディレクターを経験したことで、プロジェクトの全体像を把握しながら仕事を進められます。

ライターがディレクター視点で仕事できたら強そう!「この記事を書く意味はなにか」「どうして●日までに納品しなきゃなのか」などが理解できて、責任感をさらに持てるだろうなあ。
22の必要スキルの中で磨くべきは4つ!
ドドン!!!
▲スライドより
これらは、ディレクターをするのに必要といわれているスキルたちです。

いやいや、超人すぎるでしょ……。
わたしと同じ感想を抱いた人たち、安心してください。すべてのスキルを持っているに越したことはないけれど、まず最初は、
- コミュニケーション力
- ミーハー力
- 論理的思考能力
- 想像力
の4つのスキルを磨くといいんだそう。4つのスキルを身につけながら場数を踏んでいき、ディレクターとして少しずつレベルアップしていくことが大切です!
コミュニケーション力
「(クリエイターに対して)あの記事、納品まだですか?」「(クライアントに対して)この予算だと目標達成は難しいです」。このように、言いにくいことも伝えるディレクターという仕事。
円滑にプロジェクトを進めていくためには、誰にも不快な思いをさせずに仕事を進められるコミュニケーション力が必要です。立場が上にならないよう言い方を注意したり、柔らかいワードをチョイスしたり。
ミーハー力
ディレクターは、幅広い仕事をこなし、いろいろな人と関わる立場です。知識が多いに越したことはありません。そこでポイントになるのが、さまざまなことに興味を持って、自分なりに吸収していくミーハー力。
「この動画作成アプリおもしろそう」「健康でいるためにヨガしてみたい」など、気になったことはまず試してみるべし。
論理的思考能力
プロジェクトの目的を達成することが仕事のディレクター。「達成するためにはこの企画が必要。企画を実行するためには、こういうクリエイターが必要で……」と、自分の頭の中で因数分解していける能力が必要です。
目標達成に向かって、的確にロジックを組んでいけるディレクターは強し!
想像力
取材当日、やくそくの時間になってもカメラマンが来ない!
納期を過ぎているのに、ライターと連絡が取れない!
このように、プロジェクトを進めるうえでリスクはつきもの。「納期に遅れる可能性があるな」と起こりうることを事前に想像して、リスクヘッジできるのも、デキるディレクターの要素です。
想像力を働かせてリスクをうまく回避できれば、プロジェクトチームのメンバーに信用してもらえて、どんどん大きな仕事を任せてもらえるように!
ディレクターを悩ませるのは……?
職業の悩みって、同じ職業の人だからこそ共感できるもの。
わたしもよく、ライター仲間と

締め切りが近づかないと書けな〜〜〜い!
と嘆き合っています(笑)。
ディレクターの悩みで多かったのは「納期を守ってくれるライターが少ない」こと。

…………………………………………(隠れたい)。
現役ディレクターいわく、納期を守るライターは全体の2〜3割なんだとか。

…………………………………………(消えたい)。
そんな困ったちゃんライターを管理するコツは3つ。
① モチベーションを保ち続けてもらうために、普段からこまめにコミュニケーションを取って、信頼関係を築いておく
② メディアの影響力やライターの大切さを伝えて、プロジェクトに参加している責任感を持ってもらう
③ そもそも納期に遅れる前提のプランを立てておく(ライターの納期を余裕を持って設定する)
プロジェクトをスムーズに進めるために、陰でいろんな工夫をしてくれているディレクター。ライターが書くことに集中できているのは、ディレクターのおかげなんですね。

……早め納品を心がけます!!!
ディレクターは、一見どんな仕事をしているのか見えにくいですが、プロジェクトに関わる全員を支えてくれる大切な存在です。ディレクターがいるからこそ、プロジェクトが成り立っているんだ!
これからは、ディレクターにきちんと感謝の言葉を伝えようと思ったのでした(いつも困らせてゴメンナサイ)。