愛さえあれば結婚はできる……とは、残念ながらいかないもの。生活を送る上で、やはり お金は必要です。本記事では、結婚に必要な年収について考えていきましょう。

結婚相手に求める理想の年収はある?

結婚相手に求める理想の年収について、 「みんなのウエディング」が調査したデータ があります。本データの結果は以下の通り。

 

【女性】

  • ある:51.7%
  • ない:48.3%

【男性】

  • ある:18.7%
  • ない:81.3%

 

拮抗した結果ではありますが、 女性のうち半数以上が「ある」と回答。一方で 男性は8割以上が「ない」と回答しています。

「結婚したいけど独身」な理由からも見える結婚における年収意識の男女差

明治安田生命が2017年に行った「35~54歳の結婚意識に関する調査」 で、「結婚したいものの現在独身でいる理由」を男女10,300人に尋ねた結果からも、 年収に対する男女の認識の違いが見えてきます。

 

男性:家族を養うほどの収入がない 回答の3割

女性:希望の条件を満たす異性に巡り合わない 回答の4割

 

多くを占めた回答のうち、 男性では結婚できない理由に「収入」と答えた人が多いのです。

女性が理想とする年収は「500万円」

では、女性は結婚相手にどれくらいの年収があることを理想としているのでしょうか。 パートナーエージェンシーによる調査 では、相手に求める理想額として 年収500万円が一定の値として出ています。年齢別の結果は以下の通りです。

 

25~39歳:401万円~500万円

40~44歳:501万円~600万円

 

また、先ほど紹介した 明治安田生命の調査 のうち、2017年の「25~34歳の結婚と男女交際」調査では、結婚相手に 400万円以上の年収を希望する女性として以下の結果が出ています。

 

結婚相手に400万円以上の年収を希望する未婚女性(女性の年収額別)

 

・200万円以上300万円未満 56.5%

・400万円以上500万円未満 87.0%

 

「自分が稼げないから相手に求める」女性よりも、「 自分と同等程度には稼いでいてほしい」と考えている女性の方が多いことがわかります。

 

なお、 平成30年度の男性の平均給与額 545万円。平均には年収1000万円以上の人も含まれるため、平均だから大体の人が500万円くらい稼いでいるわけではありませんが、ひとつの目安として捉えている人もいるのではないでしょうか。

収入を家庭単位で考えよう

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結婚を検討するときに年収に対して考える際、把握しておきたいのは各個人の収入よりも世帯としての収入です。 厚生労働省の国民生活基礎調査 によると、 世界年収の平均は551 万 6,000円。なお、 子どもがいる家庭では743 万 6,000円です。

必要な収入は支出によって異なる

よく、「最低限の収入があればいい」「ふつうに生活をしていけるだけのお金があれば、それでいい」と言う人がいます。しかし、この「最低限」「ふつう」の認識には個人差があります。年に1回家族で海外旅行に行きたいと思っている人の「ふつう」と旅行に興味のない人の「ふつう」とでは、必要となる収入は大きく異なります。

 

  • マイホーム願望は?
  • 居住地の家賃相場は?
  • マイカーの有無は?
  • 子どもはほしい?授かれるならば何人?
  • 私立校など、教育費にどれだけかけたい?
  • 理想の外食頻度は?

 

などなど、支出によっておのずと 必要な「最低限の収入」は変わるのです。

家賃相場の地域差は大きい

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上記でも触れていますが、生活費のなかで大きく違いが見られるのは家賃です。都市部なのか郊外なのか、田舎と呼べるような地方なのかによって、金額は大きく変わります。大規模な転居は難しいかもしれませんが、 同じエリアでも家賃相場には違いが見られるため、比較検討してみましょう。

結婚を検討する際、相手の年収は聞いていい?

結婚相手に対し、年収を気にする女性が少なくないことは、先ほど紹介した通りです。では、結婚するかどうかを判断する際、相手の年収は聞いても良いものなのでしょうか。

 

冒頭でも触れたように、「愛さえあれば何とかなる」わけではありません。女性側に家族を養えるだけの収入が継続して得られるのであれば話は別ですが、やはり確認は必要なケースが多いでしょう。

 

ただし、あけすけに「年収はいくら?」と尋ねるのもどうでしょうか。尋ねられた男性側は、「え、お金目当てなの?」と不愉快に感じるものではないでしょうか。また、結婚ができないと考えている理由に収入をあげている男性がいることからも、 年収の話は男性にとってセンシティブな話題だと心得ておきたいものです。

 

そこで、尋ねる場合には、相手の年収をただ知りたいという姿勢ではなく、 「今後のふたりの生活に必要な金額と、現状の収入について」というスタンスで臨むことをおすすめします。家を買う・借りるにも、結婚式やハネムーンをどうするのかについて決める際にも、お金についてしっかり話し合っておくことは必要です。

 

フルタイムでの共働きを続ける場合は、必ずしも具体的な年収を互いに開示する必要がないケースもあります。この場合は、 貯蓄を含めた家計の考え方について擦り合わせておくと良いでしょう。

【体験談】結婚後にも変化する年収。実際にあった夫婦の事例

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切り離せない、お金と結婚。本章では、筆者を含めた 実際の夫婦の事例について紹介します。

相手の「今の年収」は、あくまでも今・現在のものに過ぎない

結婚前にいくら相手の年収を確認したところで、 その年収はあくまでも今・現在のものに過ぎません。筆者の場合、結婚により転居したため、当初は専業主婦でした。「今後、多少なりとも収入が上がるだろう」と夫の収入について考えていましたが、結婚後に夫が転職。年収が下がることになったのです。

 

また、大黒柱の夫と専業主婦の妻だった知り合いの夫婦は、結婚後数年を経た頃に夫が鬱病を発症。一時期仕事を辞めざるを得ない状態になり、かなり苦労することになったといいます。

 

もちろん、結婚時より収入が上がることもありますが、絶対ではありません。また、昔のように働き続けていれば出世が目指せて収入が上がると言い切れないのも、今の時代だといえるでしょう。

「病めるときも健やかなるときも」は、経済的にも同じこと

結婚生活は長く続いていくものです。上で紹介したように、転職や失業、病気による退職などで相手の収入が著しく減ることも起こり得ます。

 

大切なのは、そうしたときに 夫婦でどう乗り越えていくかではないでしょうか。経済的に夫に依存していたい気持ちが大きい場合、収入減の解決策もパートナーに押し付けてしまうことにもなりかねません。もちろん「支出を減らす」のも解決の一助になりはしますが、「お金を稼いでくるのはあなたの役目だからね」と根拠なく押し付けてしまうのは乱暴でしょう。

 

筆者がライターとして働き始めたのは、上記で紹介した夫の転職による収入減がきっかけでした。「子どもを育てるために必要な収入には足りない」との思いから動き始めたのです。また、専業主婦からパートを始めた知人もいます。

 

現実として、一旦家庭に入った女性がしっかり収入を得るに至るにはまだまだハードルが高いという問題はありますが、100%不可能ではありません。パートナーと自分ふたりで現状を把握し、「じゃあ、どうしようか」と考える姿勢を持っていたいものですね。

お金は必要。ただしお金だけにとらわれるのは危険

繰り返しになりますが、 生きていくためにはお金が必要です。あまりにもお金がないと、精神的な余裕すら奪われることは珍しいことではありません。しかし、相手を見る際の最重要項目がお金になってしまうのも考えもの。相手が思うような収入を得られなくなったとき、 一緒に打開策を考えられる関係性を築ける相手であることのほうが、よほど大切だといえるのではないでしょうか。