GUやZARAなど、すっかり身近なものになったファストファッション。
昔は「ファストファッション=安かろう悪かろう」というイメージがありました。私も以前は、ファストファッションは低価格な分、縫い目が雑だったりデザインがチープだったりするという印象を持っていました。
そんなマイナスイメージを覆すほど、今のファストファッションは高レベルのものばかり!プチプラとは思えない質の高い服が充実しているので、プライベートでもオフィスでも着回しできます。

私服通勤なんですけど、そろそろコーデがネタ切れで……。とはいえ、オフィスカジュアルな服をあまり持っていないし、ファッションにあまりお金をかけられないので、プチプラコーデ術を知りたいです!

同じファストファッションでもブランドやアイテムによって特徴があるので、上手く組み合わせることで流行のコーデを実現できます。今回はファストファッションを高見えさせるコツや、人気のファストファッションブランドの特徴やコーデ術をご紹介しますね!
ファストファッションとは
ファストファッションとは、最速で流行を取り入れた服を低価格で提供しているアパレルブランドのことを言います。
安くて早い「ファストフード」が言葉の由来とも言われているようです。
大量生産してコストを抑えることで、手ごろな価格設定を実現。数百円台から購入可能なので、若者からは絶大な支持を得ています。
日本ではまずZARAがブームとなり、その後GAPやGU、H&Mなどのアパレルブランドが人気を集め始めました。
最近ではほとんどのファストファッションブランドがEC展開をしているため、EC市場でも勢力を拡大しているようです。
ファストファッションでも高見えする5つのポイント
昔と比べるとファストファッションの質は高くなってきていますが、選ぶ服や組み合わせによっては安っぽく見えてしまいます。
ファストファッションをよりおしゃれに着こなせるコツを知り、上手くコーディネートしましょう。
1.シンプルな色味で統一させる
鮮やかな赤やピンクなど、派手な色は素材の粗さが目立つので、ファストファッションでは避けるのが無難です。おすすめなのは黒やグレー、ネイビー、カーキ、ベージュなど、ダークやくすんだ色味のもの。
その他、主張が激しい柄物も避けたほうが良いでしょう。ただしドットやボーダーは、世界共通でデザインに差がないので例外です。
全体的にシンプルで余計な装飾がないほうが、高見えするでしょう。
2.素材にこだわる
すぐシワになるものや毛玉が付きやすいものは、安っぽく見えがち。座りっぱなしで仕事をしていて、立ち上がったときにスカートやパンツがシワシワになっていたら、高い服でも安っぽく見えちゃいますよね。
冬物は生地が厚いのでシワになりにくくて安心ですが、夏物は生地が薄い分シワになりやすく、注意が必要です。
夏物のシャツはポリエステルが少し入っているだけでもシワになりにくいので、ポリエステル混紡の素材を選ぶとよいでしょう。
レーヨンはシワになりやすく、毛玉もできやすいので避けた方がよいです。しかし、長年着ていれば毛玉はできるものなので、毛玉が目立ってきたら思い切って買い替えましょう。
3.サイズがぴったりなものを選ぶ
高見えさせるためには「シルエットには妥協しない」こと!
ファストファッションであっても試着をして、自分のスタイルが一番よく見えるシルエットかどうか、後ろ姿まで確認しましょう。
例えば、楽だからといってウエストがゆるいパンツを選ぶと、ウエストが太く見え、全身のバランスが崩れやすくなります。自分のサイズに合っていない服を着ると服も安っぽく見えるので、特にボトムスはウエストにジャストなサイズ選びましょう。
また、袖丈が短くても安っぽく見えてしまうので意識して選んでくださいね。
4.メリハリをつける
ファストファッションで全身ダボダボの服を着ると、やぼったく見えてしまいます。
ボリュームのあるトップスにはスキニーやタイトスカートなど、スッキリしたボトムスを合わせましょう。
ダボっとしたトップスはベルトでウエストを引き締めるなど、小物を上手く使うこともコツのひとつです。
全身の中でワンポイントだけメリハリをつけて、少しでもスタイリッシュなコーデに仕上げてみましょう。
5.抜け感を意識する
抜け感のあるファッションとは、清潔感がありきちんと見えるけれど、いい意味で気を抜いているように計算されたファッションのことです。最近ではさりげなく抜け感を取り入れることが、高見えの鍵です。
そこで、シャツやパンツはロールアップして手首や足首を見せたり、ボタンを1つ外して着崩してみたりすることで、抜け感だけでなくこなれ感もGETしましょう。
抜け感はファストファッションを高見えさせるだけでなく、大人で上品な雰囲気を出すこともできます。
きれいめに着こなすことで、プチプラに見えないワンランク上のコーデを目指しましょう。
ファストファッション人気ブランド10選
1.UNIQLO(ユニクロ)
本来はスローファッションのUNIQLO。ファストファッションではないのですが、お手軽な価格が魅力的なことから、ファストファッションと思われがち。
シンプルで落ち着いたデザインが多いのがUNIQLOの特徴。流行は追いつつもベーシックなデザインが多いので、何年も着続けることができます。
ヒートテックやエアリズム、ウルトラライトダウンなど、機能性に優れた服をいくつも生み出しています。
世代・性別を問わず、着こなしやすいブランドです。
オフィスコーデ
今季流行したミントグリーンのプリーツスカートを着用。全体的に膨張しないように、トップスはネイビーのニットでスッキリまとめています。
全身ホワイトで揃えたきれいめコーデ。肌寒い季節には黒やネイビーのカーディガンを合わせると良いでしょう。
私服コーデ
幅広いボトムスには、ぴったりしたシルエットのTシャツを合わせることでスタイルよく見えます。UNIQLOのTシャツはバリエーション豊富なので、きっと好きな色が見つかるはず。
トップスを少しだけインすることで、抜け感を演出。秋冬はベージュのトレンチコートを合わせるとこなれ感が出ます。
2.GU(ジーユー)
GUは日本の会社が立ち上げたファストファッションブランドでUNIQLOの姉妹店。シンプルなものからデザイン性の高いものまで、幅広いデザインを取り揃えています。
「990円ジーンズ」が話題となったように、ファストファッションの中でもとにかく安いことが特徴。
GUは、安くてバリエーション豊富なことから特に中高生から人気を集めていますが、OLが着こなしやすい服も取り揃えているので、どの世代からも支持を得ています。
オフィスコーデ
ハイウエストストレートジーンズは脚長効果バツグン。秋冬は黒のニットカーディガンを合わせると、全体的に引き締まるでしょう。
オーバーサイズなシャツは、ラインがきれいなフレアパンツを合わせてバランスよく着こなし。ポリエステル混紡のシャツなので、シワなく着れます。
私服コーデ
ワイドパンツは紐で結んでトップスを少しインすることでメリハリをつけて。全身をダークな色で揃えることで、さらにスッキリとして見えます。
3.ZARA(ザラ)
スペイン発祥のファストファッションブランド。デザイン性が高く、流行を取り入れた服を常に店頭に並べていることがZARAの特徴。
大体2週間に一度、店頭商品を並び変えているので、常に流行の最先端をいくファッションを取り入れることができます。
ファストファッションブランドの中では価格帯が少し高めで高級感のあるイメージ。
大人でハイセンスな女性を演出したいときにはおすすめです。
オフィスコーデ
秋にもぴったりな、ベージュ×ブラックの組み合わせ。ハイウエストなボトムスで脚長効果を叶え、フリル付きのトップスで女性らしさをアップ。
私服コーデ
ルーズフィットTシャツをボトムスにインすることで、メリハリのあるコーデに。ストレートジーンズは脚の形が出ないので、楽に着こなせます。トレンチコートを合わせると大人っぽさがアップするはず。
4.H&M(エイチアンドエム)
スウェーデン発祥のファストファッションブランド。H&Mの特徴は、トレンドを取り入れたデザイン性の高い服を中心に展開していること。
ファッションのテイストはきちんとしたものから、カジュアルなものまで幅広いです。
ファストファッションの中でも低価格で、Tシャツを数百円から購入することも可能。価格が安い分、質は少し低めです。
オフィスコーデ
ウエストや裾丈がジャストサイズなボトムスを選んで、きれいなシルエットを演出。白×ベージュは膨張しやすいですが、トップスをインすることで着やせ効果があります。
私服コーデ
ショート丈トップス×ハイウエストボトムスでバランスよく着こなし。カジュアルなスウェットトレーナーには、形のきれいなボトムスを合わせることで、ダボっと感がなくスッキリとして見えます。
5.GAP(ギャップ)
アメリカ発祥のファストファッションブランド。アメリカンカジュアルな、ゆるめなファッションが中心となっています。
デニムの消費量が多いアメリカ発祥のブランドなので、デニムに合うTシャツやキャップのバリエーションが豊富です。
GAPのデザインは「シンプルだけどカラフル」なのが特徴のひとつ。
子どもから大人まで着こなせるGAPは、親子連れが多く訪れるアウトレットモールでよく見かけますよね。
オフィスコーデ
黒×ホワイトのモノトーンコーデで大人っぽい着こなし。ストライプ柄のパンツで縦ラインを強調することで、脚長効果が期待できます。
私服コーデ
これぞGAPといったコーデ。パーカーの裾からシャツを出すことで、垢抜けた印象に。ボトムスのロールアップ×ソックスのチラ見せは、おしゃれ度をアップさせるテクニックのひとつです。
6.GRL(グレイル)
日本発祥のファストファッションブランド。通販限定で販売していて、とにかく安いのがGRLの特徴。
プチプラでガーリーなファッションが中心なので、10代~20代から人気を集めています。
通販で販売していることから、アクセサリーやシューズの商品点数もかなり多いので、GRLだけで全身のコーディネートが揃います。
オフィスコーデ
フレアスカートにトップスをインすることで、身体のラインをきれいに見せることができます。スカートのフロントに入ったスリットで、女性らしさをアップ。
私服コーデ
パフスリーブとグレンチェックの組み合わせは甘めですが、ダークな色で統一感を持たせることでシックな雰囲気も出せます。肌寒い日は黒のタイツを合わせてみてください。
7.DHOLIC(ディーホリック)
DHOLICは日本にある通販会社が運営しているブランドですが、取り扱っている服は韓国のものばかり。
通販サイトには毎日新しい服がアップされ、韓国ファッションの最新トレンドをいち早く取り入れることが可能です。
もともと低価格なうえに、通販サイト上ではほぼ毎日セールを行っているので、多くの方が通販で購入しています。
オフィスコーデ
全身をダークな色で揃え、襟元が少し開いたトップスで抜け感を演出。ボトムスがゆるめのシルエットのときは、トップスをインするとバランスがよくなります。
また、ボリュームのあるトップスにはスッキリしたボトムスを合わせることで、全身のバランスが良くなります。同じピンクでも淡い色を選べば、オフィスでも浮かず、一気に合わせやすいアイテムに。
私服コーデ
白のワンピースに、黒のキャップやウエストポーチを合わせることでコーディネートにメリハリが出ます。ダボっとしたシルエットのワンピースは、ウエストをベルトで絞るのもテクニックのひとつです。
8.しまむら
日本発祥のファストファッションブランド。流行を取り入れつつも、実用的な服を取り揃えていることがしまむらの特徴です。
20代から40代の幅広い年齢層をターゲットとして、ファストファッションの中でも低価格で服を提供しています。
「しまラー」「しまパト」という造語ができるほど、多くの方に愛されてきたブランドです。
オフィスコーデ
ワンピースにパンツを重ね着することで、こなれ感を出したコーデ。裾を少しロールアップすることで、こなれ感+抜け感が出て高見えします。上記のコーデは、足元がサンダルですが、オフィスコーデの際はヒールのあるパンプスで大人っぽさを演出しましょう。
上下くすんだ色味で揃えることで、統一感のあるコーデに。ゆったりとしたトップスはボトムスにインして、紐でウエストを締めることできちんと感が出ます。センターラインが入ったボトムスは、脚長効果大。
私服コーデ
白トレーナー×デニムのカジュアルコーデに、ニットビスチェをプラスすることでおしゃれ度アップ。ビスチェをトレーナーと同系色にすることで、コーデにまとまりが出ます。
こちらもビスチェを上手く利用したコーデ。白Tシャツとプリーツパンツだけでも十分可愛いですが、プリーツパンツと同色のニットビスチェを組み合わせることで、コーデが一気に引き締まります。
9.fifth(フィフス)
日本発祥のファストファッションブランド。ファストファッションの中では後発で、通販限定で販売しています。
「ファッションをもっと楽しもう」をコンセプトに、トレンドアイテムを低価格で提供。
50%以上のセールを頻繁に行っているため、通販サイトを常にチェックすることをおすすめします。
オフィスコーデ
上下淡く、くすんだ色味で揃えたコーデ。落ち着いた柄のロングフレアスカートに、身体にフィットしたニットを合わせることで、女性らしいシルエットをアピールすることができます。
袖がフワッとしたドルマンスリーブニットは、フレアスカートにインしてウエストを絞ることで細見えします。トップスとボトムスで素材を揃えてコーデに統一感を持たせましょう。
私服コーデ
サロペットは子供っぽいと思われがちですが、ウエストの形が出るシルエットのものは女性らしさがアップします。首元が開いたトップスと組み合わせると、よりフェミニンな雰囲気を出すことができるでしょう。
10.AZUL by moussy(アズールバイマウジー)
日本発祥のファストファッションブランドで、「moussy(マウジー)」の姉妹ブランド。
moussyより質は少し劣りますが、価格は安く、トレンドを取り入れた服がたくさん揃っています。
クールで大人なカジュアルスタイルを確立しているため、コーディネートにかっこよさやスタイリッシュさをプラスしたい方にはおすすめ。
オフィスコーデ
縦ストライプのワンピースは着やせ効果大。ウエストをベルトやリボンでキュッと縛ることで、さらにスタイルアップを期待できます。
私服コーデ
全身ホワイトで揃えたコーデ。ウエストポーチがコーデを引き締めるワンポイントアイテムになっています。
またブラウン×オフホワイトは、秋にもピッタリの組み合わせ。重ね着をするときは、サイズがダボっとしたものとピッタリのものを合わせるとバランスがよくなります。
自分のファッションスタイルに合ったブランドを見つけましょう

>同じファストファッションでも、服のテイストがこんなにも違うんですね。職場では清潔感ときちんと感を大事にした服装がいいのでUNIQLO、プライベートでは着崩したいのでH&Mで早速購入してみようと思います!

1つのブランドに絞る必要はないので、いろいろなブランドでコーディネートしてみて、自分に合うファストファッションブランドを見つけてくださいね。
おしゃれに着こなしている方のコーデを参考に、早速高見えするプチプラコーデを実践してみましょう!