社会人であれば一度は聞いたことがある「アイスブレイク」という言葉。
アイスブレイクをすることに苦手意識がある方はたくさんいるのではないでしょうか。

社会人3年目で、営業として働いているのですが、アイスブレイクを自然に行うことができません……

私も入社したばかりの頃は苦労しました。いくつかアイスブレイクのネタを知っておくだけで、今後落ち着いて実践できると思います。今回はオフラインだけでなく、オンラインのアイスブレイクネタについてもご紹介しますね!
アイスブレイクとは
アイスブレイクは、初対面の人と会ったときに緊張をほぐすための手法です。緊張感によりカチカチに硬くなった雰囲気を氷(アイス)に例え、それを溶かす(ブレイク)、といった言葉の成り立ちがあります。
研修やセミナーなど大人数の集まりだけでなく、1対1の営業活動の場で緊張をほぐすために行うことも。
アイスブレイクには緊張をほぐすこと以外にも、コミュニケーションを円滑にする、相互理解を深める、団結力を生むなど多くのメリットがあります。
研修やセミナーで使える、アイスブレイクネタ15選
参加者の緊張を溶かすために研修やセミナーで使えるアイスブレイクネタをご紹介します。
少人数で簡単にできるネタ
少人数の場合は1人当たりの持ち時間に余裕があるので、自己紹介にゲーム要素が少し加わったものがおすすめ。
1.GOOD&NEW
24時間以内にあった「よかったこと」や「新しい発見」を参加者同士で発表し合う手法です。前向きな話をすることで、ポジティブ思考に変える効果があります。
2.くじ引き・サイコロ自己紹介
あらかじめくじやサイコロに書かれた質問に、順番に応えていきます。話すことを事前に決められず即興性が求められるので、お互いの素の部分を知ることができ、距離も縮まるかも。
3.積み木自己紹介
前の人の自己紹介内容に、次の人の自己紹介をどんどん加えていく手法。参加者の話を記憶しようと集中して聞くので、参加者の特徴を自然に覚えることができます。
4.短所変換
自分の短所を長所に変換して発表する自己紹介方法です。視点を変える力がつくので、新しいアイデアや意見が生まれやすくなることも。
5.実は○○です
最初に「実は」とつけて自己紹介をします。参加者同士の意外な一面を知ることができ、打ち解けやすくなるでしょう。
6.漢字一文字
自分のことを表した漢字1文字を他の参加者に見せ、その漢字にした理由を考えてもらいましょう。端的に説明しようと考えることで脳の活性化につながります。
7.他己紹介
二人一組になりそれぞれ5分ほどインタビューし終えたら、聞いた内容を参加者の前で発表します。一方的に話すのではなく会話が中心なので、早めに場の空気が暖まるでしょう。
大人数で盛り上がるネタ
大人数の場合は1人ずつに焦点を当てると時間がかかってしまいます。参加者全員が同時に参加するゲームを行うことで、より一体感が生まれるでしょう。
1.バースデーライン
声を発さずに、参加者が誕生日順に並ぶゲームです。ジェスチャーだけで意思疎通するのが難しい中で上手く並ぶことができれば、連帯感が高まります。
2.伝言ゲーム
参加者全員が一列に並び伝言を伝えていき、最後尾の人が最後に回ってきた伝言を発表するゲーム。お題の伝言と一致したとき、盛り上がること間違いなしです。
3.いつどこでだれがなにをした
チームを作り、各チームで「いつ」「どこで」「だれが」「なにをした」かを別々の紙に書きます。その紙をチーム間でシャッフルし、完成した文章を一チームずつ読み上げていきます。想定外の文章が出来上がることで、笑いが起こることも。
4.友達100人できるかな?
参加者全員分の質問を用意し、制限時間内に自分以外の参加者へどんどん質問していくゲームです。同じ人に質問するのはNGなので、多くの参加者と会話することで場に馴染ませることができます。
5.プラスアクション
一列に並び、前の人が行なった動作に次の人がどんどん動作を加えていくゲーム。記憶力や創作性が鍛えられ、頭をほぐすことができます。
6.共通点探し
チームを作り、チームメンバー間で共通点を探して書き出していきます。より多い共通点を見つけたチームの勝ちです。メンバーと共感し合うことで仲間意識が強まるでしょう。
7.指の体操
両腕を伸ばして両手をグーの形にします。片方の手は親指を出し、もう片方の手は小指を出し、左右交互に親指と小指を出し入れします。議論の前に頭を活性化させたいときにおすすめです。
8.ストレッチ
その場で簡単にできるストレッチやツボ押しは、眠気が襲ってくる時間帯には効果的です。体と脳をほぐすことで緊張を緩和することできます。
トップ営業マンが実践している!ビジネスの場で使える、アイスブレイク鉄板ネタ10選
営業マンとして働いている方は、商談でアイスブレイクする機会が多々あると思います。新卒1、2年目で、アイスブレイクに苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
今回はトップ営業マンが実際に話しているネタを、レベル別でご紹介します!
初級編
1.季節・天気の話題
アイスブレイクに全く慣れていない方でもすぐに実践できる方法の一つ。
「今日は暑いですね」と事実だけ述べるだけではなく、「この暑さは来週まで続くみたいですよ」など、ニュースで知りえた情報を織り交ぜると、より会話が弾むでしょう。
2.道中の話題
道中で見たお店や建物を見て、疑問に思ったこと・驚いたことなどをネタにしましょう。商談相手も知っているスポットであれば、より盛り上がるはず。
お昼時の商談では、ランチタイムにおすすめのお店を聞くのも一つの手です。
3.組織構成の話題
事前準備が特に必要ないネタの一つ。商談相手の名刺に記載されている部署・課の人数や職務内容などを掘り下げてみましょう。
商談相手が置かれている状況をアイスブレイクを通して把握することで、今後より良い提案ができるはずです。
中級編
1.褒めるような話題
どんな人でも褒められると悪い気はしないので、オフィス環境や、商談相手の身なりなどを褒めてみてください。重要なのは「さりげなく」褒めること。
「ネクタイが素敵ですね」「スタイリッシュなオフィスですね」など、当日パッと見て感じたことを口にしましょう。
2.プライベートな話題
家族との過ごし方や長期休暇の予定など、プライベートな話題は誰でも答えられるので、アイスブレイクで盛り上がりやすいです。
ただプライベートはセンシティブな話題でもあるので、あまり踏み込みすぎないように注意してください。
3.自分自身の話題
アイスブレイクでまず自分の情報を提供してみてください。資料を使う方は、自己紹介用のページを用意してみても良いかも。
相手よりも先に自分が自己開示することで、商談相手の警戒心を解きやすくなるはずです。
上級編
1.会社全体の話題
アイスブレイクで商談相手の会社の事業や最新ニュースについて話すのも有効です。
事前に相手の会社のホームページやニュース記事を読んでおく必要があります。きちんと調べてきたことが伝われば、好感度アップすること間違いなしです。
2.業界で最新の話題
商談相手が知らない、業界の傾向や最新ニュースについて話してみてください。業界に詳しい人だと認識してもらえれば、「今後知らないことがあったときは○○さんに聞いてみよう」と、頼ってもらえるかもしれません。
誤った情報を伝えると逆に信頼を失うので、事前に正誤チェックをしておきましょう。
3.ユーザーとしての話題
相手の会社が自社サービスを運営している場合、ぜひユーザーとしてサービスを利用した感想を伝えてみてください。
いちユーザーとしての率直な感想は、商談相手にとって貴重な意見です。浅い意見にならないよう、ある程度時間をかけて利用しましょう。
4.趣味嗜好に沿った話題
商談前に相手のSNS情報をチェックしておき、自分と共通点がある場合、アイスブレイクネタとして話してみましょう。人は共通点があると、その相手に対して好感を持つ傾向にあります。
ただし、SNSで調べたということは相手に不信感を与えてしまうので、絶対に言わないよう気をつけましょう。
オンラインでのアイスブレイクで使える3つのコツ

最近オンラインでの会議も増えてきています。オフラインと違って表情や感情が読み取りづらいので、なかなか良い雰囲気を作り出せないです。

私が今までオンライン会議を重ねてきて、有効だった方法を紹介しますね。
1.テレワークの話題について話す
会社のテレワーク状況
会社によって、テレワークの浸透率はさまざま。社員全員が毎日テレワークの会社もあれば、一部の社員は今まで通り出勤している会社もあるでしょう。
商談相手がテレワークに対して何か不満を抱えていたり、意見を持っている場合、アイスブレイクは盛り上がり場の空気は暖まるはずです。
購入した家具・家電
家での仕事環境をより快適にするため、テレワークをきっかけに家具や家電を買いそろえた方はたくさんいるはず。
もし自分が新しい家具や家電を買った場合は、アイスブレイクでおすすめの商品を紹介するのも一つの手でしょう。
2.オンライン会議ツールで工夫する
背景
オンライン会議で背景を自分好みにするのが当たり前な時代。誰もが知っている人やモノの背景にすることで、アイスブレイク中の会話が弾むでしょう。
ツッコミどころのある背景にして笑いが起きれば、商談相手だけでなく自分の緊張もほぐせます。
表示する名前
オンラインでは名刺交換を行わないので、画面に表示されている名前でお互いを認識します。
名前のあとにニックネームを付け加えることで、もしかするとアイスブレイク中にニックネームで呼んでもらえるかもしれません。
3.表情や反応に気をつける
表情
オンラインはオフラインと違い、参加者全員の顔を一度に見ることができます。そのため表情が暗かったり、気を抜いていたりするとすぐにばれてしまいます。
他の人が話しているときでも、緊張感を持って極力明るい表情を心がけると◎。
話を聞いているときだけでなく、アイスブレイクで自分が話しているときでも参加者の表情をしっかりと確認することで、臨機応変に話を進めることができるでしょう。
反応
オンラインはオフラインと比べて、反応が伝わりづらいです。きちんと話を聞いていることをアピールするために、相づちをいつもより多めに打ったり、名前を呼びかけるよう意識したりすることが大切です。
自分の話をしっかり聞いてもらえていると認識できれば、相手も話しやすくなるはず。
アイスブレイクで商談相手との距離を縮めて、コミュニケーションを円滑にしましょう。
まずはアイスブレイク定番ネタを試してみよう

アイスブレイクで使えるネタの引き出しが増えたので、早速明日から実践してみます!

自身がない方は、まずはアイスブレイクの定番ネタを試してみてください。トップ営業マンがすでに試してきたネタを試すことで、成功率も上がるはずです。
「アイスブレイク=難しい」という固定概念を捨てて、積極的にアイスブレイクのネタを実践していきましょう。