結婚後、後悔をしたことはありますか? プレジデントウーマンによる2015年の調査結果 では、 女性のうち53.8% が結婚を後悔したことがあると回答しています。同調査は女性に対してだけのものですが、男性にも後悔したことがある人はいるものです。

 

誰しもが後悔するために結婚をするわけではありません。できることなら、後悔のない結婚をしたいですよね。そこで今回は、実際に後悔したことがある理由から、 後悔なき結婚 について考えてみたいと思います。

【女性編】結婚を後悔した5つの理由

まず、半数以上が「後悔したことがある」という女性の後悔理由を見ていきましょう。

1.家事育児の分担ができない

ひとつ目は、 家事育児の分担についての不満 です。冒頭で紹介した調査結果でも、49.1%が後悔した理由に挙げています。

 

核家族化や、結婚出産年齢の上昇、親が親を介護する老老介護など、家事育児のサポートを実家の親に頼れない夫婦も珍しくはありません。本来であれば夫婦で協力し合って分担する必要がありますが、気付けば妻ばかりが担っている……これでは、「何のために結婚したのかわからない」と思ってしまっても無理はないものです。

2.金銭面の考え方が異なる

ふたつ目は、 金銭面の考え方の違い です。金銭感覚は、子ども時代から培ってきた個人差のあるもの。計画的に貯金をするのが得意なタイプもいれば、ついつい浪費してしまうタイプもいます。

 

夫婦といえども別の人間。そのため、考え方がぴったり一緒である必要はありません。しかし、「ふつう」と「無駄遣い」「贅沢」「ケチ」といった感覚が大きく異なってしまうと、ことあるごとにイライラピリピリしてしまうことに。

3.結婚前後のギャップの激しさ

結婚後、パートナーに不満を抱いている人に対して、男女を問わず「あなたの見る目がなかったからでしょ?」と指摘する第三者の言葉を見かけます。確かに一理ある指摘ではあるのですが、残念ながら 結婚前後で大きく変わってしまう人 がいるのも、また事実なのです。

 

付き合っていた当時はやさしい男性だったのに、いざ結婚したら高圧的になったり、暴力を振るわれるようになってしまったりといった危険な変化も含まれます。

4.勢いで結婚を決めてしまった

付き合い始めて間もない時期は、相手を見る目に恋愛フィルターがMAXでかかっているといっても過言ではありません。舞い上がってしまい、勢いで結婚まで突き進んでしまうことも。ただし、勢いだけで結婚してしまった場合、相手について深くは理解できていません。

 

「結婚してみたら相手に多額の借金があった」

「自分とは相容れない宗教を信仰していた」

「意気投合したと思っていたら、価値観がまったく違っていた」

 

……このような事実が、後からボロボロ出てくることも珍しくはありません。結婚は毎日続く生活です。「もっと相手のことを知ってからにすべきだった」と後悔するのは避けたいものですね。

5.結婚生活像の違い

付き合っている際「結婚したいね」までしか話せていないカップルも少なくないのではないでしょうか。しかし、大切なのは 結婚したあとの生活 です。「結婚生活」には答えはなく、それぞれが育った環境は異なります。両親の関係性を理想としているケースもあれば、反面教師にしたいと思っているケースもあるもの。

 

具体的には、「休日も常に夫婦で時間を過ごしたい」「自分ひとりで過ごす時間や、友達と遊ぶ時間を大切にしたい」といった違いや、「結婚したら年1回は海外旅行に行きたい」「子どもが早めにほしい、できたら〇人ほしい」など。

 

こうしたイメージを擦り合わせられていない場合、「ふつう、結婚生活ってこういうものじゃないの?」とがっかりしてしまい、後悔へと繋がってしまうことがあるのです。

【男性編】結婚を後悔した5つの理由

次に、男性が結婚を後悔した理由について紹介します。

1.生活の自由度への制限・束縛がつらい

独身生活は自由です。朝方まで飲み歩いて帰ってもよし、休日に夕方まで寝倒してもよし。家事も自分が死なない程度にやればいい。こうした気楽さは、結婚により多少なりとも変化します。

 

自由度がある程度制限されることは受け入れられても、プライベートの付き合いを阻害されたり、阻害されずとも毎回不満な態度を取られ続けたりすると、 生活に疲れを感じてしまう ものです。

2.家庭で安らげない

ひとつ目の「束縛」にも通ずる理由として、 「家庭で安らげない」 ことを後悔した理由に挙げる男性も少なくありません。家に帰りづらいため、何だかんだと残業をしてしまう人も。

 

「顔を見れば文句を言われる」「帰っても気が休まらない」と感じたとき、男性は「何で結婚したんだろう」と思ってしまうのですね。

3.自分の親と妻とが不仲

昔ほどではないにしろ、ゼロにはならないのが 夫の両親と妻との関係性 です。特に嫁姑間の問題は、起こってしまうと根深いものになってしまうことも。

 

「親と仲良くしてもらいたい」と思っている男性にとっては、両者の不仲は頭を悩ませる問題です。間を取り持ったとしても、それが永久に続くような状態であれば、板挟み状態から逃れたくもなるでしょう。

4.結婚前後のギャップの激しさ

女性と同じく、男性も女性の 結婚前後のギャップの激しさ に結婚を後悔することがあります。「結婚前は穏やかだったのに、結婚してみたら言葉がきつい人だった」といった態度の変化のほか、「家事が苦にならないと言っていたのに、実際にはそんなことはなかった」といった生活スキルにギャップを感じる人も。

 

時代の変化と共に「女性だから家事ができるべき」という価値観は薄れていますが、アピールとして「できる」と言っていたことが「できない」のは、男性側が「嘘をつかれた」と思ってしまうのも無理からぬことです。

5.理想の結婚生活像の違い

女性が後悔するのと同じく、男性も 理想の結婚生活像の違いが大きい と結婚を後悔することがあります。

 

「仕事から帰ってきた自分をあたたかく迎えてくれる妻」を理想の結婚生活に置いている男性が、「家事育児をしっかり分担して仕事をしっかりやりたい」女性と結婚した場合、理想とは違った結婚生活になるのは想像に難くありません。どちらが良い悪いではなく理想の違いではあるのですが、ギャップが大きいほど気持ちの整理に難しさを感じてしまうものです。

できるだけ後悔しない結婚のためにしたい3つのこと

初めから後悔したいと思って結婚する人はいません。好きになった相手との結婚生活に失望したり後悔したりしないために、結婚前にできることは何でしょうか。本章では、3つのポイントについて紹介します。

1.結婚後の生活のイメージを話しておく

ひとつ目は、結婚後の生活のイメージについて、ふたりで話しておくことです。家事育児の分担も、金銭面での価値観の違いも、言ってしまえば原因はすべて コミュニケーション不足 です。

 

  • フルタイムでの共働きを続けたい
  • 結婚式、ハネムーンにはこれぐらいのお金をかけたい
  • 将来的にはマイホームを持ちたい
  • 授かれるのなら子どもは〇人ほしい
  • どちらの苗字を名乗るのか
  • 実家との関わり方について

 

など、結婚後の生活についての双方の希望、イメージをシェアしておきましょう 自分の要望を伝えるだけではなく、 相手の考え方で気になる点 についても、うやむやにしたままにしないように。

 

「一体何からどう話せばいいのかわからない」「何を確認しておくほうがいいのかわからない」というカップルは、専用のサービスを利用してみてもよいでしょう。 「ふたり会議」 というこのサービスは、事前に話し合っておきたい項目についてふたりで楽しみながら回答、話し合えるものです。

 

なお、特に男性では「ここまで現実的な話はしたくない」と逃げ腰になる人もいるでしょう。もちろん問い詰めるような聞き方は避けるべきですが、雑談の雰囲気ですら断固拒否される場合、そもそもその後の結婚生活に不安が生じるといっても過言ではありません。 相手を見極める 点でも、話す機会を作ってみることをおすすめします。

2.喧嘩・関係修復の経験をしておく

付き合っている間は喧嘩をすることもない仲の良いカップルであっても、 結婚後に一切揉めることがないケースは非常にレア です。人間同士が深く関わるなかで、どこにも一度も引っ掛かりを感じないことはないのではないでしょうか。

 

そもそも、喧嘩のすべてが悪いものではありません。お互いの違う部分を知り、共に過ごすためにどうしていくのがベストなのかを考えるきっかけになる喧嘩もあるのです。ただ、上手に喧嘩をし、適切に関係を修復する経験はなかなかふだんの生活でできるものではありません。片方が忍耐強い性格だと尚更でしょう。だからこそ、できれば 喧嘩→関係修復の経験 を付き合っている段階でしておきたいものです。

 

また、喧嘩ではネガティブな感情が露出します。怒りや悲しみなど、ネガティブな感情を抱いているときにこそ、人の本質が表れるものです。著者の友人には「ふだんは穏やかなのに、怒ると人や物に当たり散らす人だったから別れた」人がいます。ギャップにより後悔しないためにも、 ネガティブな状態の相手を知っておくことは必要 だといえますね。

3.相手の家族と顔を合わせておく

結婚の話が本格的に進む前段階で、できれば相手の家族と顔を合わせておきましょう。結婚前の段階での顔合わせでは、もちろんすべての顔を知ることはできません。恋人ですら、「付き合っている間に見抜けない本性を結婚後に知った!」といったケースがあるのです。親になると、「お客様用の顔」で接されるのは当たり前ですね。

 

ただし、人づきあいでは「何となく合いそう」「何となく違和感がある」といった直感もあながち馬鹿になりません。親と会話する恋人の姿から見えてくるものもあるでしょう。

 

ちなみに、筆者は夫とどれだけ関係性が悪化したときにも、義母と義姉の存在が気持ちの支えになりました。同じように、「義両親との関係の良さが結婚生活の継続に関係している」と話す友人は少なくありません。 相手の親との良好な関係 は、何より自分にとって役立つことでもあるのです。

後悔を怖がっていたら結婚はできない

後悔しない結婚のために、今できることについて紹介してきました。しかし、人間は誰しも大なり小なり考え方や価値観に変化が起きるもの。互いが変化した結果、結婚前には思いもよらなかった距離ができてしまうこともあるものです。

 

後悔はしないことに越したことはありません。しかし、現状でわかりもしない未来に怯えていては、相手が誰であっても結婚はできないでしょう。相手と向き合い、話し合える関係性を築く。あとは「後悔するときがきてしまったら、そのときはそのとき」と思う気持ちの余裕を持つことで、結婚への一歩を踏み出せるでしょう。