自分の人生を考えるうえで、「〇歳までに結婚したいな」と夢想してみたり、具体的に人生設計として「〇歳までに結婚したい!」と考えてみたり。
結婚は相手あってのことなので、もちろん理想通りに事が進むとは限りませんが、結婚願望がある人は一度くらいは「〇歳くらいで結婚したいなあ」と考えたことがあるのではないでしょうか。
そんな理想の結婚年齢について、ism magazine編集部員に聞いてみました。既婚メンバーには「実際、その年齢で結婚してどうだったか」についても聞いてみましたよ。
みんなの理想の結婚年齢は何歳?
まず、ism magazine編集部員に限らず、多くの方が理想としている結婚年齢について調べてみました。
理想の結婚年齢に関するデータ
国立社会保障・人口問題研究所が2015年に調べた「第15回出生動向基本調査」に、未婚者が結婚したいと思う希望年齢についての調査結果があります。
本調査によると、18~34歳の男性の希望結婚年齢は30.4歳、女性は28.7歳。5年前の2010年に行われた第14回調査と比べると、男性は変わらず、女性は0.3歳引き上げられた結果です。
本調査は5年おきに行われていますが、結果は男女ともに徐々に高年齢化。晩婚化が本結果からも見受けられる結果となりました。
また、2020年4~5月にミュゼマーケティングも20~34歳の女性に結婚年齢について調査を行っています。結果は以下の通りでした。
・27~30歳:28%
・25~27歳:21%
・30~32歳:17%
ism magazine編集部員の「理想の結婚年齢」
ism magazine編集部員、独身・既婚それぞれの理想の結婚年齢についてアンケートを取ってみました。希望年齢に加え、理由についても調査してみましたよ。
まずは、独身組の理想の結婚年齢です。
【独身】
・25歳:出産を考えると早い方がいい。子宮にトラブルを抱えており、不妊治療にかかる時間も心配なので
・27歳:特に理由はありません。このあたりの年齢から結婚し始める人が増えるので
・27歳:少しダンナさんとゆっくり過ごしたあと、30歳までに子どもがひとりほしいので
・30歳頃:35歳までに出産をしたいから
・40歳:40歳で60歳の金持ちと結婚して幸せに暮らしたいので
20代後半~30歳がメイン。理由の大半は「妊娠、出産」でした。
続いて、既婚組の回答です。こちらは、理想と現実の結婚年齢の差があったかどうかについて聞いてみました。
【既婚】
・24~5歳:実際に24歳で結婚。早く子どもが欲しかった
・25歳:実際は24歳で結婚。理想より早く結婚できました
・26歳
・28歳:あまり強く意識はしていませんでしたが、理想と現実に差はありませんでした
ism magazine編集部員、既婚メンバーの結婚年齢は20代後半と、理想の年齢に合致する人が多い結果となりました。
実際に結婚した年齢は何歳?
ism magazine既婚編集部員の結婚年齢は、希望年齢である20代後半でした。では、一般的にはどうなのでしょうか。
結婚(初婚)平均年齢は夫31.2歳、妻29.4歳
国の調査によると、令和元年度の平均初婚年齢は以下の結果が出ています。
・夫:31.2歳(前年31.1歳)
・妻:29.6歳(前年29.4歳)
先ほどご紹介した理想の平均年齢と大きく差がないのですね。
早婚・晩婚、良し悪しはそれぞれ
平均年齢は、文字通りあくまでも「平均」に過ぎません。平均年齢より大幅に若いときに結婚する早婚組もいれば、遅くに結婚する晩婚組もいます。人と比べるものではありませんが、自分の人生設計を考えるうえで、それぞれのメリット・デメリットを知りたい人もいるのではないでしょうか。
早婚のメリット
早婚のメリットは、以下の通りです。
・夫婦ふたりの時間を設けてから妊娠出産を考える時間的余裕がある
・妊活において治療が必要となった場合も、時間がしっかり取れる
・妊娠出産育児において体力面に余裕がある
・先に育児の大変な時期を過ごし、キャリアをあとからがっつり考えられる
若くして結婚することの最大のメリットは、時間・体力面でのゆとりがあること。妊娠出産を希望する人にとっては、気持ちの面でも大きなメリットでしょう。
なお、筆者は20代前半で結婚した早婚組。出産も早くに終えられたため、30代前半から仕事にギアを入れられる状況になりました。
早婚のデメリット
一方、早婚のデメリットには以下のものがあげられます。
・お金、時間の自由を味わえる期間が短い
・周囲に独身者が多い時期の結婚になると、付き合いに影響を感じる機会が増える
・キャリアに影響が及ぶ場合もある
・夫婦ともに若い場合、経済的に余裕がない場合がある
一言でいうと、早々にして「自由が失われる」ことが早婚のデメリットでしょう。また、パートナーに転勤の可能性がある場合、女性が仕事をやめてついていく必要が生じるなど、まだまだ女性側のキャリアに影響が及ぶケースも見受けられます。
しかし、いずれも「ふたりの関係性次第」と言えるのも、早婚のデメリットの特徴です。ひとりの時間も大切にしたい、自分のキャリアを優先したいといった希望は、夫婦で話し合い納得できていれば結婚後も叶うものです。
妊娠した場合、女性は身体的に「今まで通り」にいかなくなる時期が訪れますが、結婚しただけであれば、独身時代と大きく変わらない生活を送ることも不可能ではありません。
晩婚のメリット
続いて、晩婚のメリットです。
・独身時代をしっかり満喫できる
・計画的に貯蓄していれば、それなりの貯金がある状態で結婚できる
・妊娠出産でのブランクを経たあとも働き続けられる基盤を作っておける余裕がある
晩婚のメリットは、結婚するまでの独身期間の過ごし方次第であるともいえるでしょう。結婚後も自分のキャリアを大切にしたいと考えている女性のなかには、独身時代からキャリア形成についてしっかり考えている人も。結婚・産休育休情報も、早婚と比べると周りから得やすい環境にあるのではないでしょうか。
計画的に貯蓄をしてさえいれば、お金の面でも早婚時よりゆとりが持てますね。
晩婚のデメリット
一方、晩婚には以下のデメリットが挙げられます。
・妊娠出産ハードルが若い頃よりは上がる
・体力面での衰え
晩婚のデメリットを感じるかどうかは、「妊娠出産を希望するかどうか」によって大きく異なるでしょう。晩婚化が進み、芸能人だけではなく高齢出産は珍しいものではなくなりました。とはいえ、やはり人間も生き物。いくら外見に衰えがなかったとしても、妊娠できる可能性は年齢と共に下降線を辿ります。
若い頃であれば不要だったかもしれない治療が必要になる可能性もありますし、年齢的なタイムリミットを感じて焦りを感じてしまう人もいるでしょう。また、育児に要する体力面も、若い頃とではやはり違いがあるものです。
「その年齢での結婚、実際どうだった?」ism magazine編集部員の場合
アンケートの結果、平均年齢に近い20代後半で結婚しているメンバーが多かったism magazine既婚編集部員。実際に結婚してみて、結婚年齢について思ったことについて聞いてみました。
・理想年齢での結婚でした。「もっと遅くても良かった」と思うこともないです
・結果的にちょうど良い年齢だったかな、と思います
・個人的には不満はありませんでした。ただ、周りから「結婚早いね」と言われるのが少し面倒臭かったです
・子どもやキャリアを考えたら、もう少し早くても良かったかもしれません。早く子どもを産み、体力のあるうちに子育てをして、キャリアも諦めたくありません……!
「早すぎて後悔した」という回答はありませんでした。回答にもあるように、周囲からの「早い」「遅い」という声は、どちらにせよ「放っておいてくれ」以外の何物でもありませんね……。
子どもとキャリアの両立を考える場合、「もう少し早くても良かった」という声も。育児、仕事共に体力がモノを言う部分もあるため、確かに一理ある意見でしょう。
ベストな結婚年齢は人生設計次第!
20代後半になるにつれ、周囲で結婚ラッシュが起き始め、何とはなしに焦りを感じてしまう人もいるでしょう。自分に結婚願望がない場合はともかく、「いつかは」と思っていればどうしても多かれ少なかれ意識してしまいますよね。
しかし、平均初婚年齢はあくまでも平均であり、ベストな年齢ではありません。その人の仕事によって、若い頃にしっかりキャリア形成をした方がいい場合、30代からでも巻き返せる場合と状況は異なりますし、妊娠出産に関してどう考えているかによっても判断の良し悪しは異なります。
ただ、結婚してから「知っておけばもっと早く(遅く)結婚したかもしれない!」と後悔するのはもったいないもの。自分の人生設計を考え、自分にとってのベストなタイミングでの結婚が、1番悔いのない決断になるでしょう。とはいえ、ひとりだけでは結婚は叶いません。あなたがあなたにとって良いタイミングで、良縁に恵まれますように!