共通した目的を持った人たちが集まって活動する、クローズドのコミュニティ「オンラインサロン」。ライティングや撮影、動画編集など、種類はさまざまです。

 

わたしは、Twitterでライター・編集者界隈の人をメインにフォローしているので、タイムラインにはよくライター系のオンラインサロン情報が流れてきます。

 

ある日、いつものようにTwitterをパトロールしていると、リツイートで「ナースだけが集まる、看護師限定オンラインサロン」の情報が流れてきました。

 

「ライティングのサロンなら記事を書くのは分かるけど、ナースのサロンって何をしているんだろう?」

 

そんな疑問が心にふつふつと…。そこで、ナースのオンラインサロン「縁JOYナース部」を運営している、合同会社nurse roomの町田舞さんと林崎彩香さんにお話をうかがってきました!

プロフィール

町田舞さん(@maimai_mirains

フリーランスナース。看護系のメディアでのライター業、ブログやSNSを通しての発信、看護師のキャリア支援や看護事業の採用支援など。マルチキャリアな働き方を実現している。

プロフィール

林崎彩香さん(@yurukatsunurse

フリーランスナース。派遣として週2〜3日のペースでナースとして病院で働いたり、ブログを運営したり、といった働き方を実現している。

 

ナースのオンラインサロン「縁JOYナース部」とは?

 

ナースが集まるオンラインサロン「縁JOYナース部」。舞さんは部長、彩香さんは副部長として活動しています。

 

 

ーーオンラインサロンが流行っていますが、ナースだけのオンラインサロンは初めて聞きました!そもそもどんな組織なんでしょうか?

 

舞さん
舞さん

「縁JOYナース部」は、ナースの横のつながりを広げることを目的とした組織です。

 

病院勤務をしていると忙しくて、病院と家の往復のような生活になりやすいんです。交友関係が固定されがちだし、勤務先以外の医療者や社会人としての交流の機会をどこでつくったらいいかわからない。

 

そこでナースのオンラインサロンというきっかけを通して、ナース同士のつながり、外の世界、人脈や視野を広げる機会をつくってもらえたら、と思っています。

 

ーー具体的にどんな活動をしていますか?

 

彩香さん
彩香さん

メンバー限定のオンライングループで情報交換をしたり、ビデオ通話ツールを使って「オンライン会」を開催したり。もちろん、リアルのイベントで会って話すことも多いです。

 

気軽に参加できる「カフェ会」「作業会」といった交流会から、看護師+αを実践・発信するセミナーまで、さまざまなイベントを行います。

 

ーーイベントもあるんですね。

 

彩香さん
彩香さん

はい。わたしたちが企画することもあれば、メンバーが企画するイベントも多くあります。お互いに活動をサポートし合っているので、わたしたちが知らない間にメンバーの親睦が深まっている…なんてこともありますよ。

 

舞さん
舞さん

オンラインサロンは横のつながりなので、職場の上下関係やしがらみに縛られることがなく、悩みや本音を共有しやすいんです。

 

ーーどんな悩みが出てきますか?

 

舞さん
舞さん

サロンメンバーからは「フリーランスとして自分に何ができるかを知りたい」「病院を辞めて予防医学を学ぶため、方向性を模索している」などの相談を受けることが多いですね。

 

わたしたちもナースとして同じような体験・境遇を経験してきたからこそ、相談する側とされる側の気持ちが分かり、お互いに相談し合えるんです。

 

 

ーー勤務先の上司や先輩には、キャリアについて相談しにくいですもんね…。メンバーは何人いるんですか?

 

彩香さん
彩香さん

55名です(2019年3月時点)。男性メンバーが意外と多くて、10名ほどいます。

 

ーー男性も!どんなメンバーがいるんですか?

 

彩香さん
彩香さん

北は北海道から、南は沖縄まで。フルタイムで病院勤務をしているナースから、パート・派遣で働きながら+αの道を探しているナース、現場を離れて次の方向性を探しているナースなど、さまざまです。

 

「自分の健康を犠牲にしてまで働くのはつらい。でも”看護”は好きだから続けたい」「ナースという仕事を軸にして、個人でも+αを創って活動していきたい」「想いを共有できる仲間がほしい」というメンバーが多いですね。

 

ーー志高いナース同士集まって、交流を深める場所なんですね。

 

オンラインサロンのはじまりは「ナースに自分らしく働いてほしかった」から

 

ーーどうしてオンラインサロンを始めたんですか?

 

舞さん
舞さん

自分を犠牲にしながら働いているナースが多い気がする、と感じたからです。「もっとナースという仕事を楽しんでほしい」と思い、オンラインサロンを始めました。

 

ーー自分を犠牲にする…とはどういうことですか?

 

舞さん
舞さん

人手不足でナースの労働環境が悪化していて、ナース一人ひとりにかかる負担がとても大きくなっているんです。

彩香さん
彩香さん

わたしが働いていた国立病院では、7:00〜17:00まで勤務→7時間後の24:00〜9:00まで勤務→次の日の16:00〜25:00まで勤務→8時間後の9:00〜17:00まで勤務、なんてこともザラにありました。

 

ーーうわ…考えただけできつい…。

 

彩香さん
彩香さん

忙しすぎる労働環境にいたときは、自分に余裕を持てなくなっていました。同じ病院で働いていた他のナースは、心身を壊してしまったり、病院を辞めていったり。

 

 

彩香さん
彩香さん

常にイライラしている人や、別のナースに当たってしまう人も結構いまして。でも、ナースになるくらいだから、根は基本的に優しいんですよ…!

 

でも、そりゃそうですよね。自分が疲れているとき、人に優しくなんてできません(笑)。

 

ーー自分のことで精一杯なのに、別のナースや患者さんにも親切にするなんて、感情のやり場がなくなってしまいそうです。

 

舞さん
舞さん

そうなんです。もうすでに頑張っているのに「私がもっと仕事ができれば」「私はナースに向いてないんだ」と自分を責めてしまう人も多くて。

 

わたしは会社員を経験してからナースになったので、なおさら「こんなにすばらしい職業の人が、どうしてこんなにつらい思いをして働かないといけないんだろう」と思い、悲しくなりました。

 

舞さん
舞さん

オンラインサロンを作る前、わたしや彩香ちゃんが運営しているブログやLINE@に、ナースから膨大な量の相談が届いていました。

 

「忙しいし病院内の人間関係も良くないし、毎日がつらくて辞めたいです…」といった長文が頻繁に送られてくるんです。

 

ーーそれほどつらい思いをしているナースが多いんですね…。

 

舞さん
舞さん

そうなんです。ナースに仕事のやりがいを聞くと「患者さんからありがとうと言ってもらえること」と答える人が多いです。

 

そういう人たちが、もっと楽しみながら自分らしく仕事ができるように手助けをしたい。そう思って、彩香ちゃんとオンラインサロンを立ち上げました。

 

一人ひとりが自分らしく羽ばたける環境をつくりたい。オンラインサロンの役割

 

 

ーーオンラインサロンを通して、どんなナースが増えてほしいと思いますか?

 

彩香さん
彩香さん

「毎日が幸せだ」と思える働き方をするナースが増えてほしいと思います。ナースとして週5日バリバリ働いてもいいし、週2〜3日くらいにしてほどよく続けてもいい。自分に余裕が持てて、心地いいと思えるペースで働いてほしくて。

 

身を削るのではなく、自分の心を健やかに保てるベストなライフスタイルを確立してもらいたいです。

 

舞さん
舞さん

オンラインサロンのなかには「ナースの仕事を週2~3日は続けながら、+αで自分の好きなことを仕事にしたい」と考えるメンバーが多いですね。

 

ほとんどのメンバーが「自分を犠牲にして働くのはつらいけど、”看護”は続けたい」という思いを持っています。

 

舞さん
舞さん

+αにしたい部分は、カウンセリングやアロマ、スポーツ、予防医学など人それぞれ。

 

やりたいことが定まらず「何をしたらいいか」を探しに来る人、資格の勉強中の人、すでに+αで活動を始めている人…メンバーの状況は多種多様です。

 

彩香さん
彩香さん

わたしたちのオンラインサロンは「相互応援、相互成長」を目指しています。

 

お互いに助け合い、それぞれが持つ力で掛け算をすることで、お互いの夢が叶うまでのスピードを加速していきたいです。

 

 

ーーメンバーにとって、オンラインサロンはどんな場所でいたいと思っていますか?

 

舞さん
舞さん

「ナースを活かした新しい働き方を見つけたい」「ナースの新しい働き方を発信していきたい」「今は疲れてしまったけど、自分に合った環境をみつけてイキイキ働きたい」

 

そんな一人ひとりに合った目的・目標を達成するため、きっかけやサポートを提供できる場所でありたいですね。

 

自分らしく飛ぶための基点にして「発射台」や「着地点」として使ってもらえたらと思います。

 

彩香さん
彩香さん

遠くに飛びたい人がいたら発射台になるし、疲れた人が落ちてきたらキャッチします(笑)!

 

他の環境が合いそうな人がいたらオンラインサロン以外の人や場所ともつなぐし、自分の状況に応じて抜けたり戻ったりしてもいい。

 

そうして、メンバーが気軽に挑戦し続けられるよう、これからもサポートする土台を作っていきたいです。

 

 

「患者さんのサポートも大切だけど、まずは自分の幸せから! そうしたら、心に余裕が生まれて、ナースとして楽しんで働けるはずだと思っています」

 

こう話してくれた、舞さんと彩香さん。「今の働き方を変えたい」「自分らしく働きたい」と思っているナースのみなさんは、オンラインサロンで仲間を増やすのがいいかもしれませんね。