結婚にあたり必要なステップのひとつに、おふたりの両親や家族の「顔合わせ」があります。でも、顔合わせに際してどんな準備をしたらいいか、どんな流れで進めるかわからず不安な方も多いはず。
そこで今回の記事では、私が結婚するときの顔合わせで実際にやってよかったことや失敗したことを交えながら顔合わせの流れを解説していきます。
顔合わせって必要?顔合わせの目的と準備を解説
結婚前に顔合わせをする目的
入籍や結婚式を行う前には、夫婦となるふたりの両親や家族を招いて「顔合わせ」をするのが一般的です。
顔合わせは通常、料亭やレストランなど食事をしながら、これから親族関係になる両家の親睦を深めることを目的に行います。結婚すればお互いが親族となる関係になるため、お互いの家族について知っておきたいところ。
最近では結納などの厳かな場ではなく、カジュアルな食事会として行われることも一般的なので、ぜひ結婚式や入籍前に顔合わせの食事会をしておくといいですね。
顔合わせの前にやっておくべき準備
顔合わせのためにやるべき準備は2つ。「出席者の決定」と「会場の予約」です。
まず、顔合わせに誰が出席するかを決めましょう。基本は結婚するふたりとその両親で行う場合が多いですが、兄弟・姉妹や祖父母が同席することもあります。出席者に関しては両親も含めてしっかりパートナーと相談しましょう。
出席者が決まったら、次は食事会場の予約をします。顔合わせは個室や落ち着いた雰囲気の料亭やレストランがベスト。ディナーなどで行う場合もありますが、遠方で移動に時間がかかる場合はランチでもOKです!

私の顔合わせでやってよかったことは「両親の好みを事前に調べること」です。両親の好みをリサーチし、好きなものがメニューに入っているレストランを選んだら、とても喜んでもらえました!
誰が何をすればいいの?顔合わせ当日の大まかな流れ
では、顔合わせ当日はどんなことをするのでしょうか。
顔合わせ当日のおおまか流れは以下の通りです。
- 両家集合
- 挨拶
- 両家の家族紹介
- 結婚記念品の交換(※あれば)
- 記念撮影
- 乾杯・食事
- 締めの挨拶・お礼
それぞれの流れでやることや注意点を解説していきます。
1.両家集合
顔合わせ当日は、レストランの前やロビーなどで集合してから一緒にお店に入りましょう。初めて行く場所では迷うこともあるので、少し早めにつくように行動したり、事前にお店までのルートを調べたりしておきます。
先に両家の家族がついてしまうと気まずくなってしまう場合もあるので、両家の家族を出迎える形で先についておくとベストです。
2.挨拶
両家が揃い着席をしたら、始まりの挨拶をしましょう。一般的に男性または男性の父親が、食事会の主旨や来てもらったことへのお礼を述べ、顔合わせの会を開始します。
席順は男性側が上座、その中でも父親が上座になります。意外と気にする方も多いので、事前にレストランの席は把握できるといいでしょう。
3.両家の家族紹介
あいさつをしたら両家の家族紹介を行いましょう。結婚するふたりがそれぞれの両親や家族を「父/母の〇〇です。」と紹介します。紹介された際に、本人から簡単な自己紹介をするとスムーズです。
4.結婚記念品の交換
結婚記念品の交換があれば、挨拶の家族紹介の後に行いましょう。結婚記念品は男性から女性へは婚約指輪、女性から男性へ時計などを贈ることが多いです。
最近では結婚記念品の交換をしない、しても顔合わせでは行わないカップルも増えています。結婚記念品の交換についてはぜひパートナーと相談してみてくださいね。
5.記念撮影
せっかく家族がそろう場所なので、食事が始まる前、もしくは前菜が運ばれてくるタイミングで記念撮影をしておくのがおすすめです。
食事会の最後だとお酒などで顔が赤くなってしまったり、つい忘れてしまうこともあるので食事が始まる前がベスト。お店の方に頼めば撮ってくれるので声をかけてみてください。
6.乾杯・食事
料理やドリンクが運ばれてきたら乾杯をして、食事を楽しみましょう。乾杯の声掛けは男性もしくは男性の父親からすることが多いです。
親睦の場なので、積極的に両家の家族について話して親交を深める機会にしてみてください。「どんな話をすればいいかわからない」という方に向けて、後ほど盛り上がる会話のネタをご紹介するので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
7.締めの挨拶・お礼
顔会わせの終わりには、男性または男性側の父親から締めの挨拶を行いましょう。締めの挨拶の後には結婚するふたりから、改めて集まってくれた両家の家族にお礼を言うのもいいですね。
ココに気をつけよう!顔合わせ時に知っておきたい3つの注意点やマナー
これで顔合わせの流れはバッチリですね。
「でも、当日失敗しないか不安……」なんて方に向けて、顔合わせで気をつけたい注意点やマナーを、私が実際に体験した失敗談を交えてご紹介します。
1.手土産や結納金は事前に相談を
顔合わせの際に手土産を持っていくか、事前に家族やパートナーと相談しておきましょう。片方の家だけ手土産を持って来なかった、なんてなると両親もバツが悪くなってしまいます。
また、最近では少なくなりましたが「結納」という形で顔合わせの食事会を行う場合もあります。その場合「結納金」が必要な場合もあるので、顔合わせの際に結納金は必要か、事前に両家の両親に確認をしましょう。
2.服装やマナーを事前にチェック
顔合わせ当日の服装にも注意しましょう。お店によってはドレスコードの指定があるなど、比較的フォーマルな服装が好ましいです。
また、両家の服装のバランスを合わせることが大切です。事前に両親に確認をしたり、指定をしてあげると親切ですね。
顔合わせ時の服装について、こちらの記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
また、食事のマナーにも注意しましょう。食事のマナー、特にテーブルマナーができないと、両親に恥をかかせてしまうなんてことも。

私は顔合わせのとき堂々と上座に座ってしまい、自分の両親に指摘されてしまいました……大人ならレストランでのマナーはしっかりチェックしておいて損はありませんよ!
3.食事会の費用負担は事前に決めて、当日の会計はスマートに
食事会当日の食事会の費用は誰かが払うのかを、事前に相談をしておきましょう。両家で折半をするか、どちらかの両親が負担するかなどですね。
最近では結婚するふたりが、家族を招待する形で食事会の費用を負担することも増えています。ふたりが払う場合は、トイレに立ったタイミングで会計を済ませておくとスマートです◎
顔合わせで何を話せばいいの?盛り上がる会話のネタ
「顔合わせ当日に、話が盛り上がらなかったらどうしよう」なんて不安に思う方も多いのではないでしょうか。私も「みんなが退屈しないように話を振らなきゃ!」と意気込んでいました。
結論から言うと、大体の顔合わせでは滞りなく会話が進み、自然と盛り上がる場面もあるので安心してください。とはいえ事前に用意しておくと、ちょっと話が途切れたときに役に立ちます。ここからは、そんな顔合わせで使える会話のネタをご紹介していきます。
テッパンは家族や幼少期の話題
特に自己紹介の後は、まだお互いに緊張していて会話が始まらないことも。そんなときは家族構成や兄弟の有無など、まずはお互いに知っておくことを話すといいでしょう。
兄弟の話からおふたりの幼少期のエピソードなどにもつながり、知らなかったカレの話が聞けるかもしれませんね。
出身や地元の話は意外と盛り上がる!
意外と盛り上がるのが出身地や地元の話。出身の話をすると「以前旅行で行ったことある」「〇〇が美味しいよね」など、話が盛り上がります。特に旅行好きのご両親であれば、話が盛り上がる可能性は高いです。
事前にお互いの両親の出身などを知っておくと、当日に話を振りやすくなります。
やっぱり気になる仕事の話
顔合わせのときには、両親の仕事の話をしてもいいですね。やっぱりお互いの仕事は気になりますし、共通点があれば盛り上がったり他の話題に繋がることも。
私のときは両家の父親がコンピュータ関連の仕事をしていたので、それが共通点となって話が盛り上がりました。仕事の話は意外と聞きづらかったり、突っ込みづらい部分でもあるので、ぜひふたりから話を振ってみてはいかがでしょうか。
顔合わせの事前準備は万全に。当日は不安をクリアにして楽しもう
今回の記事では顔合わせの流れや注意すべきマナー、会話のネタをご紹介しました。いつもよりもフォーマルな会である顔合わせ。「ちゃんとできるかな……」と心配性なあなたの不安が、少しでも解消できたらと思います。
そして顔合わせは、なかなか会えない両親同士が会う機会で、美味しい食事もできます。せっかくの顔合わせの機会なので、ぜひ不安を解消して楽しんでほしいです。
そのためにぜひこの記事を読んで、顔合わせの事前準備を万全にして当日を迎えましょう。